ビサヤ諸島とその他の島々

旅のヒント

大小さまざまな167もの島々から形成されているビサヤ諸島。リゾートホテルが充実したセブ島やマクタン島が観光のハイライトとなりますが、他の島々にも隠れ家的なリゾートホテルや見どころが点在。セブ、マクタンの両島に比べて、よりのどかな島の風景が広がっています。セブ島から高速船などを利用してアクセスし、島内はタクシーなどで移動することになります。
ボホール島

セブ島からは「スーパーキャット」と呼ばれる高速船で約1時間。3865平方キロメートル、フィリピンで10番目の面積を誇るボホール島は、セブ島同様にスペイン統治時代の歴史の舞台となった島です。初代総督と島の首長が友好を深めたことを記念した血盟記念碑、バクラヨン教会、ボホール博物館などの見どころは、島南西の州都タグビララン周辺にあります。島中央部にある、高さ50~60メートルの円錐形をした不思議な丘が連なるチョコレート・ヒルも必見です。
パングラオ島

ボホール島のタグビラランから2つの橋で結ばれた小さな島。南側に位置するアロナビーチにリゾートホテルやダイビングショップなどが集まっていて、観光の拠点となっています。およそ4キロメートルのこの白砂のビーチは、のんびりとリゾート滞在を楽しむのに最適な場所です。島内最大の観光地は、ヒナグダナン洞窟。鍾乳洞の天井から洞内の池に光が差し込み、幻想的な光景が広がっています。真水と海水が混じるこの池では、泳ぐことも可能です。
ボラカイ島

セブ島から北西へおよそ378キロメートル。パナイ島を経由して船でアクセスします。この島は手付かずの自然が残されたネイチャーアイランド。西海岸には約4キロメートルの白砂のビーチがあり、ホテルやレストランなどが集まる観光の拠点となっています。島北端には洞内の天井にびっしりとぶら下がるコウモリの洞窟、北西側には独特の形状をしたプカ貝が取れるビーチなどがあり、ホテル発着のネイチャーツアーに参加するのがおすすめです。
COLUMN ビサヤ諸島のその他の島々

国際的なリゾートとしての雰囲気は薄れますが、そのぶんフィリピンの素朴な素顔に触れられる島々を訪れるのも貴重な体験になるでしょう。フィリピンで4番目に大きなネグロス島は、人口の70%が砂糖産業に従事する砂糖の島。州都バコロドにはホテルやゴルフ場、カジノがあり、観光の拠点となります。パナイ島は、1年に1回開かれる謝肉祭ディナギャンとアティアティハンを見にフィリピン国中から多くの人が集まる島。太平洋戦争の激戦地だったレイテ島、島周辺に奇岩が連なるサマール島なども旅の候補となります。