フィリピン

太平洋に浮かぶ7107もの島々からなるフィリピン。うち人々が暮らす島は2000あまり。それぞれに独自の文化や歴史、伝統の暮らしが息づき、訪れるたびに新たな感動を与えてくれることでしょう。日本とは遥かなる太平洋を挟んで「隣国」でもあり、歴史的にも深い関わりを持ってきました。発展を続ける首都メトロ・マニラのにぎわいから、青い海と白砂のビーチを独占できる無人島、緑濃いジャングルまで、穏やかな笑顔で迎えてくれる各地の人々と触れ合いながらユニークな旅を楽しんでください。
国の概要
- 1.国名
- フィリピン共和国/REPUBLIC OF THE PHILIPPINES
- 2.位置
- 北緯5度〜21度:東経117度〜127度
- 3.面積
- 30万平方キロメートル
- 4.人口
- 約9401万人(ASEAN-日本統計ポケットブック2011)
- 5.民族
- 大多数がマレー系ですが、歴史的にも中国系やスペイン人との混血が進んでいます。その他、100以上といわれる民族が暮らしています。
- 6.政体
- 立憲共和制
- 7.首都
- マニラ
- 8.宗教
- 全人口の90パーセント以上がキリスト教を信仰しています。そのほとんどがローマカトリックですが、プロテスタント、フィリピン独立教会の信者もいます。南部のミンダナオとその周辺ではイスラム教徒が多く、その他、少数ですが仏教も信仰されています。
- 9.言語
- 国語はフィリピン語、公用語は英語です。
- 10.歴史
- 諸島における人々の暮らしは、2万5000年〜3万年前に移住してきたネグリト族にさかのぼると考えられています。その後、棚田水田農耕の技術を持った古マレー、紀元前500〜紀元13世紀の間にマレー系民族などが移住し、現在のフィリピン人多数派のルーツとなりました。16世紀前半にポルトガル人がヨーロッパ人として初めて来航。これ以前は島々を統一する勢力はなく、首長を中心とした勢力が存在するだけでした。16世紀中頃にはスペインによる領有化が始まり、1571年にはマニラ市を含む諸島の大部分が征服され、スペイン領土となります。彼らが当時のスペイン王子フェリペの名にちなんでフェリピナ(フェリペの諸島)と名付けたのが、現在のフィリピンの語源となっています。スペインの植民地時代は300年以上も続き、この間にローマカトリックの布教も進みました。19世紀末には独立運動が本格化し、一時アメリカの支援を受けて独立を宣言しますが、1899年のパリ条約により統治権がアメリカに渡り、アメリカの植民地とされてしまいます。その後、アメリカのフィリピン自治領、日本軍の占領の各時代を経て、1946年に悲願の独立を果たしました。
