観光ガイドフィリピン![]() 太平洋に浮かぶ7107もの島々からなるフィリピン。うち人々が暮らす島は2000あまり。それぞれに独自の文化や歴史、伝統の暮らしが息づき、訪れるたびに新たな感動を与えてくれることでしょう。日本とは遥かなる太平洋を挟んで「隣国」でもあり、歴史的にも深い関わりを持ってきました。発展を続ける首都メトロ・マニラのにぎわいから、青い海と白砂のビーチを独占できる無人島、緑濃いジャングルまで、穏やかな笑顔で迎えてくれる各地の人々と触れ合いながらユニークな旅を楽しんでください。 国の概要
![]() 旅の基本情報
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 現地での出入国手続き
国内交通
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() おもな見所マニラ
![]() 旅のヒント![]() 「マニラ」とひと言で呼ばれることが多い首都ですが、「メトロ・マニラ」(マニラ首都圏)が正式名称。12の市と5つの行政区から構成されています。高層ビルと庶民的な下町、スペイン統治時代の建造物などが混在する街並みや、活気ある人々の暮らしぶりはフィリピンを象徴するものといえるでしょう。ショッピングやエンターテインメントが充実しているのはマニラ湾沿いのマカティ地区。時間があれば、LRTやMRTを活用してケソン市まで足を伸ばしましょう。 マラカニアン宮殿19世紀初頭にスペイン軍の将軍の離宮として使われて以降、フィリピンの歴代最高責任者が使用してきた大統領官邸。1986年のマルコス政権崩壊の際に、市民がここを包囲したことで世界的な注目を集めました。パシッグ川沿いにあり、白亜の壁と赤茶けた屋根のコロニアル様式が目を引きます。現役の官邸ではありますが、一部を博物館として公開。歴代大統領の肖像が見られるほか、豪華な調度品で飾られた邸内を見学することができます。 サンチャゴ要塞![]() 1571年から150年もの歳月をかけて建造された石造りの要塞で、マニラの戦いの歴史が刻まれた建造物です。要塞内部には、19世紀末に活躍し、フィリピン独立の父として慕われる国民的英雄ホセ・リサールの記念碑もあります。「壁の中の市」という意味を持つ、マニラ湾沿いの城壁都市イントラムロスにあります。 リサール公園![]() サンチャゴ要塞やマニラ大寺院などの見どころに隣接するこの公園は、マニラ湾に沈む夕日が目の前に望める絶好のビュースポットとして知られています。日没の時間になると、多くのカップルなどでにぎわう光景が見られるでしょう。58万平方メートルの広大な園内は緑が豊かで、池や子供遊園地、フィリピン政府観光省、国立博物館などがあります。 マニラ大寺院![]() 城壁都市・イントラムロス地区のシンボル的な存在である、1581年に建てられた教会。地震や戦災などにより破壊と再建を繰り返し、バチカンの援助を受けて1958年に建造されたものが現在の建物です。尖塔やドーム、正面にあるバラ窓、4500本のパイプオルガンなど、マニラ・カトリック大司教の本拠としての威容を誇っています。 サンアグスチン教会![]() 16~17世紀に、マニラではバロック様式の教会が多数建築されましたが、その多くが戦争によって破壊されました。この教会は、戦禍を免れ当時のままの姿を保っている唯一の教会として知られています。1587年に着工し1606年に完成した石造りの建物は、現在外観こそ化粧直しが施されましたが、建造当時の美しい姿を今に伝えています。フィリピンやスペイン、中国など関係国の宝物を展示する博物館も併設しています。 カーサ・マニラ![]() マニラ湾沿いのイントラムロス地区にあるコロニアル様式の建造物。19世紀中頃の建築という3階建ては現在、往時の上流階級の暮らしぶりを紹介する博物館になっています。重厚な趣漂う館内では、エレガントな書斎やベッドルーム、大広間などを見ることができ、優雅な暮らしだったことが伺えます。 メトロポリタン美術館イントラムロス地区南方のマラテ地区にある、フィリピン人芸術家の作品を中心に展示する美術館。セントラル・フィリピン銀行のコレクションが見もので、黄金をふんだんに使ったチョーカーやネックレスなどの豪華な装飾品を見ることができます。 ココナッツ・パレス![]() マニラ湾を望む絶好のロケーションを誇る、かつての迎賓館です。マルコス元大統領が建造したもので、建物のおよそ7割がココナッツでできていることからこの名が付けられました。豪華な調度品、フィリピン各地の地名が付けられた7つの寝室などを見ることができます。 マニラ湾![]() 近代的な街並みが強く印象に残るマニラで、生き生きとした自然の息吹を感じさせるのがこのマニラ湾でしょう。訪れたら誰もが一度は目にする湾の夕景は、マニラ観光のハイライトのひとつといえる美しさです。リサール公園やココナッツ・パレス周辺の緑地でのんびりと、両者を結ぶロハス大通りを散歩しながらと、好みのスタイルで絶景を楽しんでください。湾内には太平洋戦争時、日米の激戦地となったコレヒドール島があります。 アヤラ博物館マニラ湾から5キロメートルほど内陸部に建つ、フィリピンの歴史と文化を紹介するミュージアム。石器時代から1986年の2月革命までを、ミニチュアのジオラマを使って分かりやすく解説しています。各年代ごとの船の模型を集めたボートルームも必見です。 キアポ教会1582年建造という歴史的な建物もさることながら、珍しい黒い十字架とキリスト像をぜひ目にしたい教会です。「ブラック・ナザレ」と呼ばれる等身大の黒いキリスト像は17世紀にメキシコから運ばれたもの。毎年1月に行われる「ブラック・ナザレ祭り」は、屋外に出されるキリスト像をひと目見ようと、大勢のカトリック信者が集まり、盛大に繰り広げられます。 中国人墓地マニラ湾から離れたチャイナタウンの北側にあるこの墓地は、1850年代、スペイン墓地への埋葬が許されなかった中国人のために造られたものです。墓には塀や門が設けられ、なかには台所やバスルームまで付随させたものもあり、中国の文化的な特徴を見ることができます。 COLUMN マニラのショッピングガイド![]() マニラでのショッピングの中心となるのが、高級ブランドからカジュアルブランド、日用品や雑貨までが一堂に集まるショッピングセンターやショッピングモールです。人気のショッピングエリアはマニラ湾沿いに広がるマカティ地区と、北東側にあるオルティガス地区。「グロリエッタ」、「6750アヤラ・アベニュー」、「SMメガモール」、「シャングリ・ラ・プラザ」、「ロビンソンズ・ギャレリア」などが代表的なショッピングセンター&モールです。 セブ島
![]() 旅のヒント![]() フィリピン群島のほぼ中央に位置するビサヤ諸島。その中心となるのが、南北約220キロメートル、東西40キロメートルほどと細長い形状をしたセブ本島です。最大の見どころとなるフィリピン第2の都市セブ・シティは、本島東海岸のほぼ中央にあります。1521年にポルトガルの冒険家マゼランが上陸したのをきっかけに、コロニアル様式の歴史的な建造物が相次いで建てられ、今もセブ・シティ観光のハイライトとなっています。 COLUMN セブ島のビーチリゾート![]() フィリピンを代表するビーチリゾートとしてその名を馳せるセブですが、高級リゾートホテルが集まっているのは隣接するマクタン島。とはいえ、数こそ少ないものの、セブ本島にもいくつかのビーチリゾートが点在しています。観光客の集まるシティの喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気のところが多く、落ち着いたリゾートライフが楽しめるでしょう。 サント・ニーニョ教会![]() 1565年に建造されたという、フィリピン最古の教会。スペインの初代総督が建造し、マゼランがファナ女王に進呈したサント・ニーニョ(幼きイエス)像が納められています。高さ40センチメートルほどの小さなこの像は市民に熱狂的に崇められていて、週末ともなれば参拝客の長蛇の列ができるほどです。周囲には、この像のレプリカを売る露店が並んでいます。 トップスセブ・シティから車で30分ほどの郊外にある展望台。セブ・シティやマクタン島、さらには紺碧のセブ海峡を一望することができます。24時間オープンしていて、夜はカップルでにぎわいます。なお、この展望台とセブ・シティを結ぶ交通機関はないので、見学する際は帰路の足も事前に確保しておきましょう。 マゼラン・クロス![]() フィリピン初のキリスト教徒であるフマボン王とファナ女王が洗礼を受けたことを記念して、マゼランが1521年に建てたという十字架。この破片が万病を治すと信じられ少しずつ削られましたが、1834年に十字架を保護する目的で八角堂が建てられました。この八角堂の天井には、当時の洗礼の様子が美しく描かれています。 カーサ・ゴロルド博物館セブ島初のフィリピン人司教である、ファン・ゴロルドが暮らした家を使った博物館。1860年代のスペイン風建築を再現した建物に、18~19世紀の宗教的な遺品や版画、生活用品や工芸品などが展示されています。 サンペドロ要塞![]() 外敵の侵入を防ぐ目的で1565年に建造が始まった、フィリピン最古にして最小の要塞。小規模ながら堅牢な石造りで、200年近い歳月をかけて1738年に完成しました。スペイン統治時代にはイスラムの海賊から島を守り、アメリカ統治時代には兵舎として、日本占領時代には捕虜収容所などとして使われた歴史を持ちます。要塞内は博物館になっています。 カルボン・マーケット![]() セブ・シティの中心部から車で約20分。日用品から野菜、魚などの生鮮食料品、衣料、貴金属までそろう、巨大な市場があります。地元の人はもちろん、活気あふれる光景を見学に来る観光客などでごったがえしていて、南国らしい人々の熱気を感じることができます。 道教寺院セブ・シティの高級住宅街であるビバリー・ヒルズの一画にある中国系寺院。セブ島に住む華僑によって1964年に建てられました。石造りの門をくぐると99段の階段が続き、その先の高台に極彩色の本堂が見えてきます。ここには中国の思想家である老子が祀られていて、境内では運勢を占ってもらうこともできます。丘陵地に建つため、マクタン島まで一望できるという眺望のよさも魅力といえるでしょう。 COLUMN セブ島&ビサヤ諸島のアクティビティー![]() リゾートホテルが集まるセブ島やマクタン島、さらにボラカイ島やボホール島、パングラオ島のあるビサヤ諸島は、南シナ海におけるビーチリゾートのメッカと呼べるエリア。温暖な気候、透明度の高い海、白砂のビーチを満喫するためのマリンアクティビティーがそろっていて、ダイビングやシュノーケル、ボートセイリング、アイランドホッピングなどが楽しめます。いずれもビーチ沿いに建つリゾートホテルやショップなどで申し込みできます。 マクタン島![]() 旅のヒント![]() セブ・シティと2本の橋で結ばれたマクタン島は、フィリピン随一のリゾートエリア。一般的に「セブ島」の名のほうが有名ですが、実は「セブのリゾート」といえばこちらが本拠となっています。島の東側には10キロメートルもの白砂のビーチが続き、海を目の前にした高級リゾートホテルやレストラン、ショップが林立。おもな見どころは点在しているので、島内を巡るならタクシーを利用するのが便利です。 COLUMN マクタン島のビーチリゾート&アクティビティー![]() ビーチやリゾートホテルは島の東海岸線に沿って並んでいます。世界的な高級ホテルも軒を連ね、国際的な雰囲気が楽しめるでしょう。こうしたホテルやビーチ沿いのショップでは、ダイビングやシュノーケル、ジェットスキーなどさまざまなマリンアクティビティーを用意。初心者はインストラクターを頼むこともできます。小船で無人島を訪れ、シュノーケルやバーベキューを楽しむ半日~1日ほどのツアーも催行されています。 ギター・ファクトリー![]() 海外でも高く評価されるマクタン島のギター。島東側のビーチエリアにほど近いマリバゴ地区にたくさんの工房が集まっていて、手作りによる工程を見学することができます。その場で購入することもできるので、記念品やおみやげとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。 マゼラン記念碑![]() 1521年にセブ島に上陸したポルトガルの冒険家であるマゼラン。キリスト教の布教活動を進めますが、マクタン島の酋長ラプラプとの戦いに敗れ戦死しました。そんなマゼランの成果をたたえて建てられたのがこの記念碑。尖塔を持つゴシック様式で、対面にラプラプ首長像があります。 ラプラプ首長像![]() マゼラン記念碑に背を向けて隣り合い、海を向いて立つこちらの像。マゼランを侵略者とみなし、最後まで戦った英雄として地元の人に崇拝されるラプラプの勇姿を見ることができます。 ビサヤ諸島とその他の島々![]() 旅のヒント![]() 大小さまざまな167もの島々から形成されているビサヤ諸島。リゾートホテルが充実したセブ島やマクタン島が観光のハイライトとなりますが、他の島々にも隠れ家的なリゾートホテルや見どころが点在。セブ、マクタンの両島に比べて、よりのどかな島の風景が広がっています。セブ島から高速船などを利用してアクセスし、島内はタクシーなどで移動することになります。 ボホール島![]() セブ島からは「スーパーキャット」と呼ばれる高速船で約1時間。3865平方キロメートル、フィリピンで10番目の面積を誇るボホール島は、セブ島同様にスペイン統治時代の歴史の舞台となった島です。初代総督と島の首長が友好を深めたことを記念した血盟記念碑、バクラヨン教会、ボホール博物館などの見どころは、島南西の州都タグビララン周辺にあります。島中央部にある、高さ50~60メートルの円錐形をした不思議な丘が連なるチョコレート・ヒルも必見です。 パングラオ島![]() ボホール島のタグビラランから2つの橋で結ばれた小さな島。南側に位置するアロナビーチにリゾートホテルやダイビングショップなどが集まっていて、観光の拠点となっています。およそ4キロメートルのこの白砂のビーチは、のんびりとリゾート滞在を楽しむのに最適な場所です。島内最大の観光地は、ヒナグダナン洞窟。鍾乳洞の天井から洞内の池に光が差し込み、幻想的な光景が広がっています。真水と海水が混じるこの池では、泳ぐことも可能です。 ボラカイ島![]() セブ島から北西へおよそ378キロメートル。パナイ島を経由して船でアクセスします。この島は手付かずの自然が残されたネイチャーアイランド。西海岸には約4キロメートルの白砂のビーチがあり、ホテルやレストランなどが集まる観光の拠点となっています。島北端には洞内の天井にびっしりとぶら下がるコウモリの洞窟、北西側には独特の形状をしたプカ貝が取れるビーチなどがあり、ホテル発着のネイチャーツアーに参加するのがおすすめです。 COLUMN ビサヤ諸島のその他の島々![]() 国際的なリゾートとしての雰囲気は薄れますが、そのぶんフィリピンの素朴な素顔に触れられる島々を訪れるのも貴重な体験になるでしょう。フィリピンで4番目に大きなネグロス島は、人口の70%が砂糖産業に従事する砂糖の島。州都バコロドにはホテルやゴルフ場、カジノがあり、観光の拠点となります。パナイ島は、1年に1回開かれる謝肉祭ディナギャンとアティアティハンを見にフィリピン国中から多くの人が集まる島。太平洋戦争の激戦地だったレイテ島、島周辺に奇岩が連なるサマール島なども旅の候補となります。 パラワン諸島![]() 旅のヒント![]() フィリピン群島の南西側に位置し、パラワン島を中心にクヨ諸島、カラミアン諸島など合計1768もの島々からなるパラワン諸島。面積はフィリピン最大を誇ります。「フィリピン最後の秘境」と呼ばれるとおり前人未踏の密林が広がる一方、リゾート開発も行われていて、なかには1島1リゾートスタイルのゴージャスな施設も誕生しています。大自然とともにゆったりと過ごしてみましょう。各島々へは、マニラから国内線を利用します。 エルニド長さ397キロメートル、幅40キロメートルほどと細長いパラワン島の北部に位置するエルニドは、パラワン諸島北部に点在するリゾートアイランドへの発着港となる町。黒大理石の断崖が複雑な海岸を形勢していて、高級中華食材であるツバメの巣の宝庫にもなっています。周辺の小島には、1島1リゾートという贅沢な高級リゾートホテルが点在していて、近年急速に人気を高めています。 プエルト・プリンセサパラワン島のほぼ中央に位置するパラワン州の州都。空港や港があり、州の交通の要衝であり経済の中心地となっています。とはいえ、人口はおよそ12万人。まだまだ素朴さが残っています。市内には、州内の少数民族の手工芸品や衣装などが展示されたパラワン博物館、メンドーサ公園、大聖堂、少し郊外にはクロコダイル・ファームやパラワン蝶園などの見どころがあります。 COLUMN パラワン島でエコツーリズム![]() 熱帯雨林に覆われた山岳地帯が島の大部分を占め、「フィリピン最後の秘境」と呼ばれるパラワン島。世界遺産に登録されたプエルト・プリンセサ地底河川国立公園やトゥバタハ岩礁海中公園をはじめ、20世紀初頭まで伝統の焼畑農業や狩猟生活を送っていた少数民族が暮らす山岳地帯などへのエコツーリズムが盛んに行われています。基点となるのは、プエルト・プリンセサとエルニド。ホテルやコテージに滞在する数泊のツアーに参加すれば、大自然とそこに暮らしてきた人々の暮らしを満喫することができるでしょう。 ダバオとその周辺![]() 旅のヒントフィリピン国土の南1/3を占める群島から成り立つエリアで、中心となるのがフィリピン第2の大きさを誇るミンダナオ島です。観光地化されていないのどかな風景が広がるなか、先住民族の伝統、豊かな植生と独自の生態系、スペインの植民地化と最後まで戦ったイスラム王国の足跡など、このエリアならではの自然や文化を感じることができるでしょう。マニラからは国内線で1時間40分、セブ島からは30分ほどでアクセスできます。 ダバオミンダナオ島東海岸に位置する港町であり、フィリピン第3位の人口を抱える都市ダバオ。市街の道路や橋なども整備が行き届き、清潔感を感じさせます。20世紀初頭には、アバカ(マニラ麻)の栽培に従事する2万人の日本人移住者が住む東南アジア最大の日本人街を形成。現在でも多くの日系人が暮らしていて、定年を迎えた日本人のロングステイ候補地としても注目を集めています。市街南側に広がるダバオ湾内には、白砂のビーチが美しいサマル島があります。 アポ山標高2954メートル、フィリピン最高峰を誇る山です。ダバオ市街の西側にそびえ、このエリアのシンボルともなっています。太平洋戦争時には、この山の裾野で日本軍対アメリカ軍などとの激戦が繰り広げられたことでも知られています。山中には洞窟や滝など手付かずの自然が満喫できるスポットが残されていますが、トレッキングするには日数を要するうえに、現在はゲリラが潜伏している可能性があるため登山は避けたほうがいいでしょう。 ダバオ博物館市の中心部から20キロメートルほど離れた場所にあるこの博物館は、ダバオの先住民族、歴史的な写真や開拓者などに関する資料を展示しています。特に先住民族の手工芸品や衣装は必見です。 プラハの幼きイエスの神殿市街から少し離れた場所に建つ、チェコ・プラハから贈られた「幼きイエス像」を収めた聖堂。ダバオのローマカトリック信者の聖地となっています。近くには、ダバオ市内を一望できる展望台があります。 ラン園ミンダナオ島に自生するランの固有種を栽培するラン園が、ダバオ市の中心部にあります。数々の固有植物が見られるミンダナオ島ですが、ランの固有種の多さは世界屈指といわれています。なかでもワリン・ワリンはダバオのシンボルのひとつで、8~9月に最盛期を迎えます。そのほか、市内にはいくつかのラン園が点在しています。 アポ・ゴルフ&カントリークラブ雄大なアポ山の山麓、ダバオ市内にほど近い場所にあるゴルフ場(全長7001ヤード、パー72)。フィリピンカップやジョニーウォーカーカップなどのメジャートーナメント会場にもなっている本格的なコースです。特に10番は、アポ山を眼前に望みながらのプレーが楽しめる名物ホールです。 グルメ他の東南アジア各地域の料理との共通点を持ちながら、中国やスペインを初めとする各国の文化を取り入れて発展したフィリピン料理。醤油を多用するなど日本料理の影響も垣間見られ、国の歴史をそのまま映す料理といえるでしょう。主食は米で、ここに煮込み料理やスープなどのおかずをかけて食べるスタイルが一般的。最初はちょっと抵抗があっても、地元の人にならってチャレンジしてみると、その複雑な味わいに魅了されるでしょう。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 特産品・おみやげフィリピンの特産品というとマンゴーやパイナップルなどの果物などがまずイメージされますが、現地では繊細な手工芸品が島々の伝統文化として息づいています。特徴としては、天然の素材をていねいに加工し、美しい装飾を加えたものが多いこと。特に女性は必見といえるでしょう。以下が代表例ですが、これ以外にもバギオのシルバー製品、少数民族による手織り布やバンブー製品など、地域ごとにさまざまな特産品があります。
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