その他のエリア
旅のヒント

ヤンゴンやバガン、マンダレーに加えて訪れてみたいのが以下の4エリア。いずれもヤンゴンまたはマンダレーからアクセスすることになりますが、自力で向かう場合はバスや鉄道を利用することになります。移動には多少の困難を伴うかもしれませんが、そこで出会うミャンマー屈指の古都や神秘的な聖地、自然美や少数民族の人々は、日本ではまだまだ紹介されていないもの。労した甲斐のあるすばらしい場所ばかりです。
バゴー

ヤンゴンの北東70キロメートルほどの距離にある、モン族の王都があった古都。13〜16世紀に建てられた仏教遺跡がいくつも復元されていて、史跡や寺院巡りを楽しむことができます。さまざまな民族の興亡があるミャンマー史の中で、もっとも古い記録に登場するのがモン族。東南アジアで最初に仏教を受け入れたことでも知られています。
チャイティーヨ

ヤンゴンからバスや鉄道を乗り継いでおよそ5時間。鉄道が通じているチャイトーからヤテタウンまで政府運行のトラックの荷台に乗って行き、さらに徒歩1時間の場所にあるミャンマー屈指の巡礼地。ここのシンボルは、山頂直下の崖からはみ出すように置かれ、今にも落ちそうで落ちない不思議な巨岩です。ミャンマーらしく金箔で覆われている岩の上には小さな仏塔が建ち、内部には仏陀の聖髪が納められているといわれています。聖域内では素足で見学を。
ポッパ山

パガンの南東約50キロメートル。25万年ほど前に山の大噴火で山頂部分が吹き飛ばされ、この地に落ちたという通称「ポッパ山」。正式名称は「タウン・カラッ」です。垂直にそそり立つ岩山の上部に寺院が築かれていて、ビルマ土着信仰である「ナッ信仰」の聖地となっています。
インレー湖

標高900メートルほどのシャン高原にあるこの湖は、雨季になるとその面積を倍ほどに広げる自然の宝庫。湖北端のニァゥンシュエから小舟で湖上遊覧を楽しむことができます。細長い小舟を操るのは、この地に暮らすインダー族の人々。湖上に作られた村やパゴダ、浮き草の畑などを案内してくれます。周辺にはイギリス統治時代に避暑地となったカロー、2548本もの仏塔がびっしりと並ぶカックーの遺跡などの見どころが点在しています。