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サラワク州(ボルネオ)

サラワク州(ボルネオ)

旅のヒント

旅のヒント サラワク州(ボルネオ)

南シナ海に面して細長く広がるサラワク州。観光の拠点となるのは、州都クチンやミリなどの都市です。人口45万人を擁するクチンは、かつて白人王ジェームス・ブルックが王国を築いた街。今なおコロニアル風の街並みが残されているほか、ネコを意味する街の名にちなんでネコに関する博物館や祭があることでも知られています。周辺の自然スポットへは個人で行くのは難しいので、クチンやミリ発着のツアーを利用すると便利です。

グヌン・ムル国立公園

グヌン・ムル国立公園

太古の地球を思わせる手付かずの熱帯雨林に、壮大な規模の鍾乳洞が点在する国立公園。2000年にユネスコ世界自然遺産に登録され、ネイチャーツアーの本場としてボルネオでももっとも注目を集めるエリアのひとつです。奥行き2160メートル、深さ220メートルを誇る洞内にコウモリの大群が飛び交うディア・ケイブなど鍾乳洞探検のほか、特異な植物や生物を観察しながらのトレッキングも人気。エリア内にリゾートホテルもあります。

ニア国立公園

ニア国立公園

広大なジャングルに、世界最大規模のニア・ケイブなどの洞窟が点在しています。一部の洞窟では3万年以上前の人類の住居跡や1000年以上前の壁画が発見されていて、考古学的にも貴重な国立公園として知られています。サラワク州の都市ミリからのアクセスが容易で、各種のツアーも催行されています。

バコ国立公園

バコ国立公園

州都クチンから約40キロメートル、南シナ海に面した国立公園です。真っ青な海と白い砂浜、海岸浸食によって形成された岬や奇岩、マングローブの原生林、湿地など変化のある自然景観が見ものとなっています。ここでもトレッキングが人気で、運がよければボルネオを代表する野生動物テングザル、熱帯植物のウツボカズラなど、珍しい動植物との出会いも期待できるでしょう。

クチン

クチン

サラワク州の州都で、クチン省の省都でもある都市。一帯はかつてブルネイの領土でしたが、1839年にイギリス人探検家ジェームス・ブルックがこの地の反乱を制圧。その褒賞でブルネイより土地を割譲され、ブルック自らが「白人王」となってサラワク王国を建設。クチンは、第二次世界大戦で日本軍が侵攻するまで、3代の王都として栄えたことで知られています。市内には現代的な街並みに混ざって当時のコロニアル風の建物も現存しています。周辺の自然探訪の基地として滞在しながら、そんな歴史にも思いをはせてみてください。

ダマイ

州都クチンに程近い素朴なビーチリゾートです。プライベートビーチをもつものなど数軒のリゾートホテルやゴルフクラブなどがあって、滞在型の旅の拠点に最適。また、付近には州内の先住7民族の文化を紹介するサラワク・カルチュラル・ビレッジもあり、1日2回、伝統舞踊のショーなども披露されています。さらに本格的な体験を求めるなら、ダマイやクチンから周辺の先住民族の村を訪問するツアーに参加するのも一案です。

COLUMN サラワクの雄・イバン族とロングハウス

COLUMN サラワクの雄・イバン族とロングハウス

3代にわたって続いたサラワク王国の白人王(ホワイト・ラジャ)のうち、特に第2代のチャールズが先住民を大切にしたことから、サラワク州は現在のマレーシアのなかでも先住民族の伝統的な文化が色濃く残されている地域のひとつとして知られています。そんなサラワク州で、今も50万人、約30パーセントと最多の人口比率を誇るのがイバン族です。もともとは航海術に長け、勇敢な戦士としての側面も持っていましたが、今は都市部や村落など州内各地に居住。なかでも、村落に住むイバン族は古くからの伝統を大切に守っていて、美しい民族衣装、織物などの伝統技術、収穫祭などを通しての触れ合いは観光客にも人気となっています。特に、15~20の部屋を備えたロングハウスと呼ばれる住居は必見。多くの場合、1室に5~6人が暮らし、1軒のロングハウスが自立した集落を成すなど生活様式としても独特なものです。クチンなどからのツアーで訪れ、ひとときの交流を楽しんでみてください。

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