スマトラ島

旅のヒント

マレー半島に沿うように細長い形状のスマトラ島は、スマトラトラに代表される貴重な大自然と、人々の伝統的な生活様式が今なお残る素朴な島。日本人旅行者はそれほど多くはありませんが、旅好きなら一度は訪れてみたいエリアです。観光の起点となるのは、島北部にある人口200万人の都市メダン。その他のおもな観光地は島内広く点在していますが、移動手段はあまり充実していません。現地発着のツアーや車をチャーターして巡るのが一般的です。
メダン

島北東の海岸部に位置する、北スマトラ州の州都。200万人近くが暮らす大都市です。20世紀初頭に建てられた島内最大規模のイスラム教モスクなど、市内に点在する見どころを巡るにはベチャが活躍します。また、大皿に豪快に料理が盛られるスマトラ島特有のパダン料理も楽しみのひとつ。シンプルな調理法によるものが多く、日本人の口にも合うといわれています。
トバ湖

7万5000年前の火山噴火により形成された、長さ100キロメートル、幅30キロメートル、最深部は450メートル以上という東南アジア最大の湖です。その美しい自然風景とともにぜひ見ておきたいのが、湖の中にあるサモシール島に暮らすバタックの人々の生活文化。屋根の両側がボートのようにカーブした独特の家屋は、スマトラ島のみに見られる伝統様式です。
ブギティンギ

周囲を豊かな自然が彩るブギティンギは、島中央部の東海岸近くにある高原の街。古くからこの地方に息づくミナンカバウ文化の中心として栄え、 水牛の形をしたユニークな屋根と見事な彫刻が施された木造家屋を各所で見ることができます。また、パダンに近いこともあり、レストランでは本格的なパダン料理を食べることができます。
シ・ピソ・ピソの滝

ブラスタギからパラパットへ向かう道の途中にある、落差120メートルの勇壮な滝。垂直に切り立った崖から深い渓谷へとひと筋に落ちていて、スマトラ島のダイナミックな自然を体感することができます。丘の頂上からは、トバ湖の全容を望むことができます。