カンボジア

クメールの人々の穏やかな微笑みが印象に残るカンボジア。旅は、名にし負う世界遺産「アンコール遺跡群」がハイライトとなります。メコン川とトンレサップ湖の恵みによって繁栄を極めたアンコール王朝。その面影を、壮大かつ優美な遺跡群にしのぶことができるでしょう。遺跡群への起点となるシェムリアップは、近年になって高級ホテルなどの建設が相次ぎ、「遺跡を楽しむリゾート」として世界的な人気スポットへと変身。合わせて近代化が進む首都プノンペンや南部のビーチリゾートも、旅の候補地となります。
国の概要
- 1.国名
- カンボジア王国/KINGDOM OF CAMBODIA
- 2.位置
- 北緯10~15度、東経102度~108度
- 3.面積
- 18万1035平方キロメートル
- 4.人口
- 約1429万人(ASEAN-日本統計ポケットブック2011)
- 5.民族
- クメール人(カンボジア人)が90パーセント以上を占めています。
- 6.政体
- 立憲君主制
- 7.首都
- プノンペン
- 8.宗教
- 国民の95パーセント以上が仏教徒。その他キリスト教、イスラム教徒もいます。
- 9.言語
- 公用語はクメール語(カンボジア語)。観光客が多い場所では、英語やフランス語が通じることも多いです。
- 10.歴史
- インド文化の影響を受けた「扶南(フナン)」がカンボジア南部に誕生したのは、2世紀頃のこと。6世紀頃にはクメール人国家が勢力を広げ、9世紀にジャヤーヴァルマン2世がジャワ王国より独立。アユタヤ朝の侵攻を受ける15世紀まで、栄華を極めたアンコール王朝時代が続きました。近世に入り、隣国のタイやベトナムの侵略などが続いて国内は混乱。19世紀中頃にはフランスの支配下となり、流入した西洋文化との融合が図られました。1953年にシアヌーク王国のもとに独立を果たしますが、ベトナム戦争に巻き込まれ、多くの難民が国外へ流出。1975年に誕生したポル・ポト政権下の大量虐殺などを乗り越え、1991年にシアヌーク殿下の帰還とともに1993年、現在のカンボジア王国が誕生しました。
