国内交通
- 1.空港から市内へ
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- スワンナプーム国際空港からバンコクへ
2006年9月より供用開始となった現空港は、バンコク中心部から東南約25キロメートルに位置しています。国際・国内線が1つのターミナルビル内にあり、到着ロビーにはTAT(タイ国政府観光庁)やTHA(タイホテル協会)、両替所、レンタル携帯電話ショップなどひととおりの施設がそろっています。バンコク市内までは、渋滞がなければ車で約40分。また、現在、空港線(エアポート・リンク)が開業に向けた工事を進めています。- タクシー
もっとも便利な交通手段です。タクシー乗り場から乗車し、運転手に行き先を告げます。料金はメーター制で、中心部までB250が相場。それ以外に空港使用料としてB50、高速道路を利用した場合は通行料が加算されます。 - エアポートバス
市内の主要ホテル・スポットに停車するエアポートエクスプレス(AE/高速バス)が4ルート運行されています。いずれも空港を起点にし、AE1(シーロム線)、AE2(カオサン線)、AE3(スクンヴィット線)、AE4(ファランポーン線)が、5:00~24:00の間に30~50分間隔で運行。路線によって一定人数がそろってからの発車となります。乗り場は旅客ターミナルビル1階にあり、チケットカウンターでチケットを購入して乗車します。所要約1時間30分、料金は全線片道B150です。 - エアポートリンク(高速鉄道)
2010年8月23日より開通しました。Express(急行)とCity Line(各駅停車)があり、Expressならスワンナプーム空港駅(空港ターミナルビル地下1階より直結)からバンコク都心のマッカサン駅までノンストップで約15分で、City Lineはスワンナプーム空港駅からパヤタイ駅まで約30分で到着します。料金は、ExpressでB100、City LineはB15で、チケットは窓口または券売機で購入できます。 - 路線バス
一般の路線バスで、24時間運行かつもっともリーズナブルな移動手段です。利用する場合は、まずターミナルビル2階から空港内を循環する無料シャトルバスに乗車し、約3キロメートル離れたパブリック・トランスポーテーション・センターへ。ここで路線番号を確認して目的地へのバスに乗車してください。料金は距離制となり車内で支払います。バンコク市内はもちろん、パタヤやノーンカーイ行きなど長距離バスも運行しています。
- タクシー
- プーケット国際空港からプーケットへ
プーケット市街の北約25キロメートルのところにあります。バンコクに比べると大変規模の小さな空港ですが、両替所やホテルの案内所などはそろっています。プーケットタウン、パトン・ビーチへはそれぞれ所要45分程度。宿泊するホテルによってはバスでの送迎を行っているところもありますので、予約時に確認しておきましょう。- タクシー
到着ロビーにあるカウンターで目的地を告げ、料金を支払ってから乗車します。料金は行き先によって決まっていて、料金表が出ているので安心です。 - ミニバス
タクシーより時間がかかりますが、パトン・ビーチやプーケットタウンへと運行されています。
- タクシー
- スワンナプーム国際空港からバンコクへ
- 2.国内線
- バンコクを起点に主要都市を結ぶ航空路線が就航しています。バンコク発で便数が特に多いのはプーケット、チェンマイ、サムイで1日何便も運航。地方都市間の路線は数少ないものの、多少は運航されています。主要航空会社はタイ国際航空、バンコク・エアウェイズ、タイ・エアアジア、オリエント・タイ航空、ワン・ツー・ゴー航空など。近年、ローコストキャリアの進出で価格競争が激化していて、プーケット線やチェンマイ線などでは破格のキャンペーン料金なども登場しています。
- 3.バス
- 庶民にとってもっとも一般的な移動手段。都市内を移動するのに使う路線バスは、バンコクなど大都市で発達。特にバンコクの路線バスはルートも種類も非常に多く複雑なため、旅行者が乗りこなすにはある程度の慣れが必要でしょう。書店などで売られているバスルートマップを購入するのがおすすめです。乗車の際はバス停に立ち、目当てのバスが来たら手を挙げて乗車。降車するバス停が近づいたら車内のブザーを鳴らします。料金は車内で支払うので、小額紙幣か硬貨を用意しておきましょう。
都市間など遠距離路線にも多数のバスが運行しています。この場合は通常まずバスターミナルへ行き、チケットを購入してから乗車します。長距離を走る大型バスの場合、大きく分けて4種類の等級があり、車体の豪華さやエアコンの有無で料金が異なります。バンコクには行き先方面別に3つのバスターミナルがあるので注意が必要です。 - 4.鉄道
- バンコクのBTSと地下鉄を除いて全て国鉄の運営で、おもにバンコクのファランポーン駅を起点に北線、南線、東線、東北線の4つが主要都市を結んでいます。チケットは駅構内の窓口または旅行会社で購入。列車は特急、急行、快速、普通の4種類があり、車両は1~3等の3種類です。夜行列車の場合は寝台車もあります。長距離列車では遅延も珍しくありませんが、他の乗客との触れ合いがあったり、車内販売で各地の庶民派グルメが楽しめたりと旅の楽しみは航空機やバス以上。運賃も安く、時間に余裕のある旅行におすすめです。
- 5.タクシー
- 都市部では便利な移動手段としてかなりの台数が走っています。上部に「TAXI METER」と表示してあるものがメーター制、「TAXI」とのみ表示されているのが交渉制で、現在バンコクではほとんどがメーター制になっています。路上や、一部で設置してあるタクシー乗り場で手を挙げて停めて乗車します。メーター制の場合でも、乗車したらメーターが作動しているかを確認しましょう。作動していない場合は強く要望することをおすすめします。
- 6.BTS(スカイトレイン)
- バンコク中心部を走る高架鉄道です。現在、モーチット~オンヌット間のスクンヴィット線、ナショナル・スタジアム~サパーン・タクシン間のシーロム線が運行されていて、2線はサヤーム駅で接続されています。運転時間はおおむね朝6時~深夜0時。乗車する場合は駅の切符売り場でチケットを買い、改札を通って入場、乗車します。料金はゾーン制になっていてB15~B40。なお、駅構内や車内での飲食は禁止されています。
- 7.MRT(地下鉄)
- 2004年7月に開通したタイ初の地下鉄で、バンコクのファランポーン~バンスー間を結ぶチャローン・ラチャモンコーン線(ブルーライン)1路線が運行しています。BTSがカバーしていないファランポーン駅やラチャダピセーク通り周辺へのアクセスに便利で、BTSとは3駅で乗り換え可能です。乗車方法は日本とほぼ同じ。自動改札が導入されていて、乗車券(トークンまたはカード)はタッチ方式になっています。BTS同様に駅構内や車内での飲食は禁止です。
- 8.ソンテオ
- ピックアップトラックや中型トラックの荷台を改造したもので、10名前後が乗車できる乗り合い自動車。地方都市で活躍しています。おおむね運行エリアが決まっているので、行き先を確認してから乗車。下車する際は座席の紐を引っ張るか車内のブザーを鳴らすなどして運転手に知らせます。料金は近距離で約B20~、遠距離の場合は要交渉です。
- 9.その他
- タイらしい乗り物として人気なのがトゥクトゥク。オート三輪車に客席を付けたもので、バンコクをはじめさまざまな都市で走っています。バンコクでは近年、観光客向けの乗り物になりつつあるようです。また、バイクの後部座席に乗客を乗せるバイクタクシーもあり、こちらは国内各都市でおもに地元の人が活用。いずれも料金は交渉制です。





