観光ガイドシンガポール![]() 過去と現代、東洋と西洋がほどよく調和し、不思議な魅力をかもし出すシンガポール。世界屈指の人口密度を誇る都市国家で、マレー半島の先端の島、面積わずか700平方キロメートルほどの国土に450万人以上の人々が暮らしています。街を闊歩するのは、中国系、マレー系、インド系、そして欧米人などさまざまなルーツを持つ人々。海上交易の要衝に位置することからコスモポリスとして発展を遂げ、今にいたるマルチカルチュラルな社会が形成されています。 国の概要
![]() 旅の基本情報
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現地での出入国手続き
国内交通
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![]() ![]() ![]() シティ
旅のヒントマーライオンが建つマリーナ・ベイとそこに流れ込むシンガポール川河口部を囲むように広がる、今も昔もシンガポールの中心的エリア。クラシカルなコロニアル調の建物や高層ビルが渾然一体となり、19世紀以降のシンガポールの発展の歩みを感じることができます。すべてを徒歩で巡るには広範囲となるので、川沿いのエリアとそれ以外を分けて移動するといいでしょう。 マーライオン公園![]() シンガポールのシンボルといえば、伝説の獅子であるマーライオン。頭がライオン、体が魚というユニークな姿の像が、マリーナ・ベイのもっとも奥まった場所に建っています。高層ビルやコロニアル様式の建造物をバックに口から水を放出する姿は、一度は目にしたことがあるでしょう。夜はライトアップされます。なお、像の背後にはミニ・マーライオン像もあるのでチェックをお忘れなく。 シンガポール・フライヤー![]() 2008年3月にオープンした、高さ165メートルの世界最大の観覧車。シンガポールの新しいシンボルとして話題を集めています。42階建てビルに相当する高さからは、高層ビルが建ち並ぶマリーナ・ベイから郊外、さらには無数の船が航行するマラッカ海峡、晴れた日にはインドネシアやマレーシアまでを一望。特に夕暮れから夜景が楽しめる時間帯が人気となります。1回転約30分のフライトで、ガーデンシティを空から眺める感動が体験できるでしょう。 アジア文明博物館![]() シンガポール川河口近くの左岸に建つミュージアム。白亜のコロニアル様式の建物は、1854年に東インド会社の庁舎として建設された重厚なものです。展示内容は、現在のシンガポールの源流といえるアジア各国の文化、民族、歴史、宗教など。東は中国、西はイスラム文化圏まで含む豊富な展示物を通して、アジア全域の歴史文化を一堂に見ることができる、世界的に貴重な博物館といえるでしょう。 ラッフルズ卿上陸地点![]() アジア文明博物館の裏手、川沿いに建つラッフルズ卿の像。1819年、イギリス東インド会社の副総督として来航し、都市国家シンガポールの基礎を築いたラッフルズ卿が上陸の第一歩を踏んだと伝わる場所です。高層ビルと川を背景に、腕組みをして高台から人々を見下ろす姿は少々誇らしげでもあります。 ヴィクトリア・メモリアルホール&シアター![]() 1860年頃に建てられた当初は市庁舎でしたが、1905年に英国ヴィクトリア女王載冠50周年を記念してメモリアルホールを増設。以降、劇場として活用されてきた歴史を持つ建物です。現在はシンガポール交響楽団の本拠地となっていて、頻繁にコンサートが開催されています。 聖アンドリュース大聖堂![]() ラッフルズ卿の命を受け、1856年から1863年にかけて建造されたゴシック様式の美しい教会です。シンガポールにおける英国国教会の頂点となる教会でもあり、白亜の外観もさることながら礼拝堂の内部にあるステンドグラスは必見。また、ライトアップされた夜は昼間とは異なる幻想的な雰囲気をかもし出します。 エリザベス・ウォーク![]() エリザベス2世の王位継承を記念して名付けられた遊歩道は、シンガポール川左岸の河口部からマリーナ・ベイ左手に向かって延びています。昼夜を問わず地元の人や旅行者でにぎわうのは、高層ビル群をバックにしたマーライオン像や数々の歴史的建造物などシンガポールらしい風景が眺められるため。特に高層ビルの背後に夕日が沈み、建物がシルエットとなって浮かび上がる夕方は、カメラを携えた多くの人で混雑するビュースポットです。 マリーナ・スクエア![]() ドリアン型のデザインが印象的なエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイの北側に隣接するショッピングセンター。マンダリン・ホテルに直結していて、1階から4階にカジュアルなショップが数多く集まっています。館内にはレストランやフードコートもあり、ベイエリア観光の休憩場所としても最適です。 戦争記念公園![]() ラッフルズ・ホテルやラッフルズ・シティの向かい側にある、美しい芝生の公園。園内に建つ高さ68メートルの塔は、「日本占領時期死難人民記念碑」と名付けられた第2次世界大戦時の戦没者を慰霊するもの。1942年2月15日の日本軍侵攻時、約10日間で数万人の市民が虐殺されたといわれています。 サンテック・シティ![]() マリーナ・スクエアの北側に隣り合うこちらは、大型ショッピングセンターや国際会議場、展示場など、いくつかの建物が集まる複合コンプレックスで、風水の思想を取り入れて開発されました。中央には世界一の規模を誇る「富の噴水」があり、1日3回、15分間の噴水ショーを見ることができます。ライトアップされる夜の噴水もみごとです。 チャイムス![]() 1840年に建造された修道院を大改装して誕生した、最先端のダイニングスポット。シンガポールのトップレストランをはじめ注目のレストランやカフェ&バーなどが集まっていて、昼夜ともに地元の若者や旅行者の人気を集めています。夕方になると木々や歴史的な建物がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に。中庭では野外コンサートやイベントが催されることもあります。 シンガポール国立博物館![]() 1887年、ヴィクトリア女王の在位50周年を記念してラッフルズ図書館および博物館として建造された旧館と、2006年のリニューアル時に建てられた現代的なデザインの新館からなる国立博物館。新旧建築のみごとな対比はもちろん、旧館入り口にある50枚ほどのステンドグラスを埋め込んだドームは必見です。メインギャラリーとなる新館では、漁村時代から現代に至るまでのシンガポールの変遷を豊富な史料やパネルなどで紹介しています。 プラナカン博物館![]() 14~15世紀以降に中国からマレー半島に移り住み、現地のマレー系の女性と結婚した人々とその子孫は「プラナカン」と呼ばれています。互いの文化を融合させ、統治時代には宗主国の文化をも吸収して独特の華やかな文化を花開かせたことでも知られています。このプラナカン文化を豊富な展示物で紹介しているのが、2008年4月にオープンしたこちら。色鮮やかな食器や緻密なビーズ刺繍など、貴重な史料が集められています。 シンガポール・アート・ミュージアム![]() シンガポール国立博物館のほど近くにあるアートの殿堂。バチカンのサンピエトロ大聖堂の影響を受けて1855年に学校として建設された歴史的建造物に18のギャラリーがあり、東南アジア全域から集められた芸術作品を常時展示。さらに、年間を通して世界各地の作品を集めたさまざまな企画展も開催しています。 シンガポール切手博物館![]() イギリスで1840年に印刷された世界最古の切手「Penny Black」など、世界各地から集められた新旧の切手を展示する珍しい博物館。東インド会社が、インドからシンガポールに送った手紙と切手も展示されています。美しいコレクションを堪能しつつ、郵便物を通してシンガポールと関係国との歴史に触れてみてはいかがでしょうか。 COLUMN コロニアルホテルの利用術![]() 東南アジア最高峰との呼び声高いラッフルズ・ホテル、中央郵便局だった建物を利用したフラトンなど、シンガポールにはコロニアル様式の建物を使ったホテルがいくつかあります。宿泊料金は少々高くなりますが、シンガポールらしい滞在先としてぜひ検討してみたいものです。もちろん、カフェやレストランなどは宿泊しなくても利用可能。お茶とともに軽食やスイーツをいただくシンガポール流アフタヌーンティー「ハイ・ティー」も、クラシカルで美しい内装のサロンならひときわ優雅な気分で楽しめるはず。少しおしゃれをして足を運んでみてはいかがでしょうか。 COLUMN ナイトスポットへGO!![]() 夜の市街を歩くと、オープンエアのスペースに並べられたテーブルでのんびりと食事をする人が多いことに気が付くでしょう。これが、シンガポール流の夜の楽しみ方。特に川沿いにはボート・キー、リバーサイド・ポイント、クラーク・キー、ロバートソン・キーなどの洗練されたレストラン街が続いていて、多くの人々が心地いい夜風の中で食事を楽しんでいます。ディナーの後は、リバーサイドでのそぞろ歩きを楽しみながら、さまざまな雰囲気のバーをはしごしてみては? 土曜日や祝前日なら深夜まで大勢の人々でにぎわっていて、シンガポールのナイトライフを満喫できます。ぜひ、体験してみてください。 オーチャード![]() 旅のヒント![]() オーチャードは、シティの北西約2キロメートルにあるメインストリート。およそ2キロメートルの通りの両側には巨大デパートや高級ブティック、レストランなどが林立していて、シンガポール随一のショッピングエリアとしてもにぎわいを見せています。距離のあるエリアだけに、気軽にウィンドウショッピングを楽しむならMRTオーチャード駅から隣駅のサマセット駅に向かって歩くと効率的です。 プラナカン・プレイス![]() 中国からの移民である華人とマレー系の女性とが結婚。その子孫であるプラナカンが多く暮らしたのがこのエリア。建築、インテリア、ファッションと華やかな色合いを好んだ彼らの文化を今に伝える、カラフルな外装のショップハウスなどが建ち並んでいます。現在は、その多くがおしゃれなバーやレストランとして利用されています。 イスタナ・パークシンガポールの人々の憩いの場となっている公園。MRTドービー・ゴート駅近くにあります。芝生が広がる園内には遊歩道が整備され、そこかしこに植えられた熱帯の植物が安らぎを与えてくれます。早朝の時間帯には、チャイニーズ系の人々が太極拳に勤しむ姿も見ることができるでしょう。 COLUMN バーゲンシーズンをチェック!![]() 日系デパートを含め、数多くの大型ショッピングモールが集まるオーチャード・エリアは、ショッピングが大好きな人にはまさに天国ともいえるエリア。ハイブランドのブティックで日本未入荷の品々を探したり、地元ブランドのショップでエスニックテイストのアイテムにトライしたりと興味は尽きません。お得に買い物を楽しむなら、年に何度かあるバーゲン時期を狙うのもおすすめです。なかでも政府観光局が主催する6~7月の「グレート・シンガポール・セール」は、個人商店までもが実施対象となる大型セールシーズンです。中国系の人々が多いため、12~2月のセールもにぎわいます。この時期に旅行するなら、ショッピング時間を多めにとっておくべき!? チャイナタウン
![]() 旅のヒント![]() シンガポール川の右岸に広がるチャイナタウンは、新旧の中国文化が交錯するエリア。MRTチャイナタウン駅を降りれば、目の前にチャイニーズパワーあふれる庶民的な街並みが続いてます。もうひとつの最寄り駅であるラッフルズ・プレイス駅周辺には高層ビルが建ち並び、近年の再開発の波を間近に感じられるでしょう。どこかノスタルジックな雰囲気の路地を歩いたり、食べ歩きをしたり。それほど広くないエリアなので徒歩で満喫しましょう。 チャイナタウン・ヘリテイジ・センター![]() MRTチャイナタウン駅近くにぎっしりと建ち並ぶ、ショップハウスを利用した博物館。19世紀初頭に中国人居住区として指定されて以来発展を遂げてきたシンガポールのチャイナタウンですが、ここでは入植した当時の華人の暮らしぶりを往時の日用品などとともに再現しています。ショップハウスとは、間口が狭く、奥に細長い建物のことで、1階がショップ、2階以上が生活の場となっています。こうしたショップハウスの造りを詳しく見ることもできます。 ナゴール・ドゥルガ寺院![]() チャイナタウンと聞くと中国文化一色と思いがちですが、シンガポールのチャイナタウンは国際色豊か。かつてはより多くの人種・民族の人々が暮らしたことから、イスラム教のモスクも建っています。ナゴール・ドゥルガ寺院は、南インドから移住したイスラム教徒によって1830年に建立された歴史あるモスク。ギリシャ最古のドーリア式円柱の内部やインド式の4本柱など、東洋と西洋の建築様式を融合させたシンガポールらしいデザインを見ることができます。 ティアン・ホッケン寺院![]() 中国の福建省からの移民者たちが、1841年に旅の無事を感謝して建てたと伝わる道教の寺院です。中国系の寺院としてはシンガポール最古の歴史を誇り、長い航海の末にこの地にやってきた多くの中国系移民たちの信仰を集めてきました。建物内部の柱や屋根上部の龍の彫刻など、ハイテク技術を駆使して改修された創建当時の装飾は必見。国の重要建築物に指定されています。 アル・アブラー・モスクティアン・ホッケン寺院の南側、見過ごしてしまいそうなほど控えめな建物ですが、1827年に南インドからわたってきたイスラム教徒が建立したという歴史あるモスクです。アル・アブラー・モスクとは、タミール語で「小さなモスク」の意。その命名も納得の簡素な造りですが、今なお地元のイスラム教徒たちが熱心に祈りを捧げる姿が見られます。 スリ・マリアマン寺院![]() 1827年に建てられたシンガポール最古のヒンドゥー教寺院。ラッフルズ卿とともにシンガポールにやってきたインド人ナライナ・ピレイによって創設されたと伝えられています。ドラヴィダ建築様式の建物は国の重要文化財にも指定されていますが、今も熱心な参拝や結婚式、宗教的行事が行われるなど地元ヒンドゥー教徒の精神的な支柱となっています。必見は、チャイナタウンでもひときわ目を引く入り口のゴープラム(高門)。5層15メートルの塔部分には極彩色の塗装が施され、細かな彫刻で造られたヒンドゥー教の神々がひしめくように鎮座しています。 ファー・イースト・スクエア![]() MRTラッフルズ・プレイス駅にほど近い場所にある大型ショッピング&エンターテインメントスポット。中国の陰陽思想の五大要素をもとに、かつてのチャイナタウンの雰囲気を再現しています。内部のパビリオンでは中国オペラが上演され、福徳祠博物館には入植当時の華人の生活様式を展示。さらに、レストランやフードコートも多数そろっています。 COLUMN ホーカー・センターで安旨グルメ!![]() かつて市街の通りを埋め尽くしていた屋台「ホーカー」。保健衛生上の理由から路上営業は原則禁止となりましたが、衛生的な環境を保った「ホーカー・センター」と呼ばれる施設に大集合。旅行者でもより安心して楽しめるようになりました。こうした施設では1カ所に数十軒もの屋台が集まっているため、さまざまな専門店の味が好みに応じてチョイス可能。南国フルーツも気軽に味わえます。もちろん、1品S$2~3ほどというリーズナブルな価格も魅力。心いくまで庶民の味が堪能できるでしょう。フードセンターなどの名称で市内各所にありますが、チャイナタウンなら大型センターからストリートの屋台村まで充実しています。 リトル・インディア&アラブ・ストリート![]() 旅のヒント![]() 新旧・洋の東西などさまざまなものが融合するシンガポールにあって、各民族の文化が色濃く残されているのがこの2エリア。その名の通りリトル・インディアはインド人、アラブ・ストリートはアラブ人が多く暮らし、それぞれ異なる食材や日用品を販売する店が軒を連ねています。前者はMRTリトル・インディア駅、後者はMRTブギス駅が起点。両者を徒歩で巡るには少し距離がありますので、タクシーで移動するのがおすすめです。 スリ・スリニバサ・ペルマル寺院リトル・インディアのシンボルとなっているヒンドゥー教寺院。この地区のメインストリートであるセラングーン通り沿いに、鮮やかな色彩のゴープラム(高門)が目を引きます。毎年1~2月の2日間に催される「タイプーサム」の出発地としても知られるこの寺院。断食で身を清めた信者たちが体に針や鉄串を刺し、カバディ(1人用の御輿)をかついで市街を練り歩くという、ヒンドゥー教の奇祭です。 サカヤ・ムニブッダガヤ(千灯寺院)高さ15メートルほどという、シンガポール最大の釈迦仏が鎮座する仏教寺院。「千灯寺院」の別名で呼ばれるように、1000個あまりの灯明に照らされた幻想的な姿を見ることができます。仏像下の台座には、仏陀の生涯を描いた仏教画があり、順を追っていくと涅槃仏に辿り着きます。 レオン・サン・シー・テンプル(龍山寺)サカヤ・ムニブッダガヤと向かい合うように建つ、漢字では「龍山寺」と記される仏教寺院。ここでは、見事な彫刻の数々が見どころとなっています。屋根に施された龍や建物を飾る彫刻は、シンガポール屈指の美しさ。荘厳な雰囲気が漂う内部には観音様が祀られ、信者たちの捧げる無数のロウソクと線香に囲まれています。 サルタン・モスク![]() アラブ・ストリートに1日5回コーランが響き渡ります。その発信源となっているのがこのモスクで、1828年にラッフルズ卿の支援を受けて建てられたシンガポール最古にして最大規模のモスクとして知られています。現在の建物は1928年に再建されたもので、黄金のドームが目印となっています。信者以外も祈りの光景を見学することができますが、くれぐれも祈りの邪魔をしないこと。また、ショートパンツやタンクトップなど肌を大きく露出した服装では入場できません。 クワン・イン寺院MRTブギス駅近くのウォータールー通り沿いにある中国系仏教の観音堂。金色の千手観音は幸福をもたらす神として崇められ、線香の煙が立ち込める境内に静かにたたずんでいます。門前にはお供えの花や線香を売る屋台、占い師の露店などが並び、周囲はにぎやかな雰囲気です。 スリ・クリシュナン寺院クワン・イン寺院に隣り合うように建つヒンドゥー教寺院。異なる宗教の寺院が並び建つのは、いかにも多民族国家シンガポールらしい光景です。ゴープラム(高門)にはシヴァ神やビシュヌ神など、ヒンドゥー教の7大神が横一列に並び、参拝者をやさしく見守っています。内部には牧神クリシュナが祀られています。 セントーサ島![]() 旅のヒント![]() シンガポール本島の南側すぐの沖合に浮かぶセントーサ島は、島全体がアミューズメントエリア。南部に白砂のビーチが続くほか、テーマパークなどのレジャー施設が島内各所に点在しています。リゾート開発も各所で進行していて、シティからすぐとは思えないほどのんびりとしたムードが漂っています。シティから行く場合はタクシーやバスも利用できますが、時間に少し余裕があれば、眺めのいいケーブルカーやセントーサ・エクスプレスがおすすめです。島に入るには入場料が必要となりますが、島内を運行するバスは無料で利用できます。 マーライオン・タワー![]() セントーサ島を見下ろす高台に建つ、高さ37メートルの巨大なマーライオン像。エレベーターと階段で上部に登ることができ、展望台からはシンガポールやインドネシアの島々を見渡すことができます。派手な色でライトアップされ、目からレーザー光線を放つ夜の姿も必見です。 イメージ・オブ・シンガポール![]() たくさんの蝋人形と展示物を使って、シンガポールの歴史を紹介するミュージアム。ラッフルズ卿と住民が交渉を行ったシーン、日本軍降伏の様子など、今にも動き出しそうなリアルな蝋人形による再現コーナーもあり、大人から子どもまで誰でも容易に歴史を知ることができます。 ドルフィン・ラグーン![]() その名の通り、愛くるしいイルカが飼育されたラグーン。イルカといっても、世界的にも珍しいインドシナウスイロイルカ、通称ピンクイルカを飼育しているのがポイント。ユーモラスなショーも見ることができます。ショーの後には体に触れたり記念撮影ができるほか、一緒に泳げる特別プログラムも用意されています。 バタフライ・パーク/昆虫博物館![]() 熱帯の昆虫や4000匹以上の標本を展示する博物館と、2000匹ものチョウが優雅に飛び回る温室からなるレジャー施設。世界一大きなカブトムシは、子供たちに大人気です。園内では昆虫などのショーが行われていて、カブトムシやサソリの体に触れるプログラムも用意。ナナフシを探すツアーなどもあります。 スカイ・タワー![]() 高さ110メートルのタワーは、シンガポール随一の高さを誇る展望塔。展望スペースはゆっくりと回転していて、シンガポール本島はもとより、晴れた日にはインドネシアやマレーシアまで眺めることができます。2004年にオープンしたアトラクションです。 シロソ砦![]() 1880年、イギリス軍がシンガポール港に出入りする船を見張るために築かれた要塞跡。見学者は新規入隊者として要塞の内部を順を追って巡るようになっています。武器庫や砲台、砲撃指揮塔、地下トンネル軍のキッチンなど、往時の姿が再現されています。 アンダーウォーター・ワールド![]() アジア有数の規模を誇る熱帯海洋水族館。最大の見どころは、海底5メートルの場所に造られた長さ83メートルの透明トンネル。海底から海中を泳ぐ無数の魚などを目の前に見ることができます。エサやりの時間に合わせて訪れれば、より多くの魚が集まってきてまさに圧巻の光景。そのほか、熱帯の魚たちを集めた水槽が並ぶコーナーもあります。 郊外
![]() 旅のヒント![]() 高層ビルや歴史的な建物が建ち並ぶシティが印象に残るシンガポールですが、郊外に足を向ければ緑濃い熱帯の自然エリアが広がっています。島内にはこうした豊かな自然に触れられるネイチャースポットが数多く点在、ひと味違ったシンガポールの姿を見ることができます。各スポットへは路線バスやタクシーを利用することになりますが、施設によってはシティ発着の日帰りツアーを利用するのも一案です。 シンガポール動物園![]() 郊外にあるアトラクションの中で、昼間の人気No.1はこちら。28ヘクタールもの広大な敷地に240種2000頭ほどの世界各地の動物を飼育。動物園とはいえ柵はなく、小川や岸壁などを使って動物と見学者を仕切るなど、自然に近い状態で見ることができるのが最大の特徴です。見学者はトラムに乗って解説を聞きながら巡るシステム。オランウータンと一緒に朝食やハイティーを楽しむプログラムが特に人気があります。 ナイトサファリ![]() シンガポール動物園に隣接する、夜のみオープンする動物園。夜行性の動物を中心に飼育していて、トラムに乗って、またはウォーキングしながら動物本来の活動的な姿を観察することができます。園内で見られるのは100種1200頭の動物たち。マレータイガーやマレーバク、ナマケグマなど、絶滅危惧種が見られる世界でも貴重なスポットとしても訪れる価値は大きいでしょう。 ジュロン・バードパーク![]() 熱帯に生息する色とりどりの鳥が飼育された野鳥園。世界各地から集められた約600種8000羽を見ることができます。フラミンゴのパレードやオウムの芸、ハチドリの餌付けなどのプログラムも用意されていて、楽しく親しみながら鳥の多様な生態に触れられるでしょう。 シンガポール植物園![]() オーチャード地区から車でおよそ5分の距離。市街のすぐ近くとは思えないほど緑濃い熱帯植物の楽園です。19世紀後半、イギリスの植物学者ヘンリー・リドレーが本国から持ち込んだブラジルゴムの苗をこの場所に植えたことが始まりとなり、現在では数々の熱帯植物が栽培されています。世界最大規模を誇るラン園もあります。 COLUMN マレーシア、ジョホール・バルへひと足伸ばす![]() 国土の狭いシンガポールでは、隣国マレーシアへわずか1時間ほどで移動できるのも魅力のひとつです。もっとも近いマレーシアの都市は、シンガポール駅から鉄道でおよそ40分、バスやタクシーでも1時間ほどのジョホール・バル。マラッカ王国の後裔、ジョホール王国の王都として栄えた古都で、現在は観光・ハイテク産業・貿易・物流の拠点としてクアラルンプールに次ぐ発展を見せています。旅行者にはイスラム文化を受け継ぐ歴史的なスポット巡り、シンガポールっ子にはリーズナブルなショッピングが人気。パスポートを携え、「国境越え」体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。 COLUMN インドネシア、ビンタン島、バタム島へひと足伸ばす![]() マレーシア同様にシンガポールの隣国となるのがインドネシア。多数の島々からなる国ですが、ビンタン島とバタム島ならフェリーなどで容易にアクセスすることができます。ビンタン島は海の美しさと高級リゾートホテルが話題を集めるリゾートアイランド。シティ発着の日帰りツアーも催行されています。バタム島はフェリーで約45分。インドネシア風のコテージが建つリゾートホテルなどがオープンし、新たなリゾートアイランドとして注目を集めています。 グルメ東南アジアや中国、インド、西洋など、世界各国の料理が互いに影響を与え合い、長い年月を経て独自の料理を生み出してきたシンガポール。多彩な料理を楽しむことができるグルメ天国でもあります。高級レストランからホーカー・センターまで、味も雰囲気も料金もさまざまに、気分次第で自由自在なグルメ体験が満喫できます。午後のひとときなら、クラシカルなホテルでのハイティーをぜひ。
![]() ![]() ![]() 特産品・おみやげそこかしこに大型ショッピングセンターが林立し、大通りから路地裏まで路面店も豊富。シンガポールでの大きな楽しみのひとつとなっているのがショッピングでしょう。高級ブランドからローカルブランド、リーズナブルな雑貨など、さまざまな掘り出し物を見つけてみてください。
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