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観光ガイド

ミャンマー

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ミャンマー

インド、中国、ラオス、タイと国境を接し、ベンガル湾、アンダマン海に面した広大な国土を持つミャンマー。古来より仏教に深く帰依し、五戒を守って慎ましく暮らす人々の暮らしが息づいてきました。大平原に無数に林立するパゴダを筆頭に、歴史的な建造物もほとんどが宗教関連のもの。肥沃な大地をめぐる激しい戦いの歴史のなかでも常に人々の信仰を集め、今も色あせることなく輝き続けていることに驚かされるでしょう。いくつもの大河、そして海からとれるさまざまな幸を中心としたミャンマー料理も楽しみです。

国の概要

1.国名
ミャンマー連邦共和国/REPUBLIC OF THE UNION OF MYANMAR
2.位置
北緯9度32分〜28度31分、東経92度10分〜101度11分
3.面積
67万8500平方キロメートル
4.人口
約6119万人(ASEAN-日本統計ポケットブック2011)
5.人種と民族
約70パーセントをビルマ族が占め、残り30パーセントを主要な7つの民族が占めています。細かく分けると135にもなる諸民族の国としても知られています。
6.政体
大統領制、共和制
7.首都
ネイピードー(旧首都:ヤンゴン)
8.宗教
国民の約90パーセントを敬虔な仏教徒が占める仏教国です。
9.言語
公用語はミャンマー語です。英語もかなり通用します。
10.歴史
エーヤーワディー(イラワジ)川流域に形成された肥沃な平原の大地に広がるミャンマー。古来より多様な民族が流入し、複雑な歴史を繰り広げてきました。10世紀以前には、南部にはインドと交易を行ったモン族、北部にはピュー人による国家があったとされています。その後、北方から南下してきたのがチベット・ビルマ語系のビルマ族。11世紀には最初の統一王朝がバガンに築かれ、今のミャンマーの基礎となりました。以後、いくつかの王朝が諸民族との攻防、繁栄、そして滅亡を繰り返していきます。13世紀にモンゴルの侵攻を受けてバガン朝が滅びますが、16世紀にはタウングー朝がバガンを復興。タイやラオスの国家を制して大ビルマ国家を造ります。17世紀にこれも衰亡し、18世紀中頃にコンバウン朝が再びミャンマーを統一します。しかし、イギリス領インドへの侵攻をきっかけに、1824年から3度にわたって英印軍との戦争を経験。結果、王朝は滅亡に追い込まれ、イギリス領インドに併合されてしまいます。第一次世界大戦中に始まったビルマ族による反植民地運動は、第二次世界大戦が始まるとアウンサンら30人の志士を中心とするビルマ独立義勇軍として活発化。日本軍とともに一時ビルマ国を建国しますが、日本軍の敗色が強まるとこれを廃して再びイギリス領に。そして1948年、ついにイギリス連邦を脱退して独立を果たしました。
全土の地図
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旅の基本情報

1.通貨
単位はKyat(チャット)。補助単位のPya(ピャー)もありますが、ほとんど使われていません。硬貨はなく紙幣のみで、K1000、500、200、100、50、20、10、1の8種類があります。
2.両替
日本円の現金、トラベラーズチェック、クレジットカードはほとんど利用できないので、US$の現金を用意して両替します。
3.チップ
高級ホテルやレストランではチップの習慣があります。
4.電話
  • 国内電話
    ホテルや路上の公衆電話からかけられます。テーブルの上に電話機を置き、イスに座っている係員がいればそれが公衆電話店です。ストップウォッチで時間を計算して請求されます。料金は店によって異なるので事前に確認を。
  • 国際電話
    地方では国際電話をかけられないホテルが多いので、電話局を通してアクセスすることになります。
    直通電話のかけ方:国際電話識別番号00+日本の国番号81+市外局番の最初の0を取った番号+先方の電話番号
  • 日本からミャンマーへ
    ミャンマーの国番号は95です。
    直通電話のかけ方:各社の国際識別番号+国際電話識別番号010+ミャンマーの国番号95+市外局番の最初の0を取った番号+先方の電話番号
5.水
生水は飲用に適しません。ミネラルウォーターを購入してください。中には質の悪いものもあるので、飲む前に異臭や浮遊物の有無を確認しましょう。
6.電圧とプラグ
220〜240ボルト、50ヘルツ。コンセントプラグは2つ穴タイプが一般的です。日本の100ボルト仕様の電化製品を使用する場合は、変圧器と交換アダプターが必要です。電力事情が安定していないため、電圧が変化したり停電することもしばしばです。
7.時差
ミャンマーと日本の時差はマイナス2時間30分。日本が正午のときはミャンマーは午前9時30分になります。
8.気候
3〜5月が暑季、6〜10月が雨季、11〜2月が乾季になります。ただし、南北に長いミャンマーでは北部が温帯、中部と南部が熱帯に属するほか、バガンなどの西部は乾燥地帯気候で雨季でも雨が少ないなど、地域差が大きいので注意しましょう。
9.治安
外国人が立ち入りを許可されている地域の治安は日本と比べても非常に良好といえます。しかし、貴重品の管理など基本的な注意は忘れずに。
10.おもな連絡先
  • 日本
    • ミャンマー連邦大使館
      東京都品川区北品川4-8-26
      電話03-3441-9291
      http://www.myanmar-embassy-tokyo.net/
    • 国際機関日本アセアンセンター観光交流部
      東京都港区新橋6-17-19 新御成門ビル1F
      電話03-5402-8008
      /
  • ミャンマー
    • 警察:電話199
    • 救急車/消防:電話191
    • 在ミャンマー日本国大使館
      No. 100 Natmauk Road, Bahan Township, Yangon, Myanmar
      電話:01-549644~8
      http://www.mm.emb-japan.go.jp/
11.祝祭日
詳細はこちら
Kyat(チャット)Kyat(チャット)
コンセントの形状コンセントの形状
気候は地域によってさまざまです気候は地域によってさまざまです
敬虔な仏教徒の国で治安は良好敬虔な仏教徒の国で治安は良好
4月の水かけ祭り4月の水かけ祭り
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日本からのアクセス情報

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現地での出入国手続き

1.入国条件
  • パスポート残存期間
    入国時にパスポートの残存期間6カ月以上が必要です。
  • 査証(ビザ)
    日本人が入国する場合はビザが必要です。日本国内で取得する場合はミャンマー連邦大使館、西日本ビザセンターで申請しましょう。手数料を支払い、旅行会社に依頼することも可能です。有効期間は3カ月ですが、滞在できるのは28日までです。取得代金は3000円です。その他、事前手続きの上、ヤンゴン国際空港到着時に取得できるアライバルビザもあります(但し、2010年9月1日より一時発給停止、再開は未定)。
2.入国手続き
機内で配られる入国カードに記入しておきましょう。署名以外はすべてローマ字または数字で記入します。飛行機から降りたら空港内の案内表示に従って入国審査カウンターへ。パスポートと入国カードを提示して審査を受けます。
3.荷物の受け取り
入国審査が終了したら、荷物を預けた人は到着便の便名が記されたターンテーブルへ進み、荷物を受け取ります。万が一紛失、破損している場合は、クレームタグを持参のうえで係官に申し出てください。
4.税関
荷物を受け取った人は税関へ。US$2000以上の外貨を持っている人は詳細に記入します。ほか、貴金属や宝石類なども申請が必要となります。申請書の控えは出国時に必要となりますので、大切に保管しましょう。
  • 無税で持ち込めるもの(1人につき)
    外貨:US$2000相当以上は申告
    酒類:約0.94リットルまで
    タバコ:紙巻きタバコ200本または葉巻50本、刻みタバコ約230グラム、香水200ミリリットルまで
  • 持ち込み禁止品
    現地通貨
5.出入国カードの書き方
  • 出入国カード
    記入例は下記の項目の番号とあわせて、こちらを参照してください。
    ※書式は予告なく変更になる場合があります。(2009年2月現在)
    1:姓名(パスポート記載名)
    2:性別(MALE=男性/FEMALE=女性)
    3:パスポート番号
    4:パスポートの発給地
    5:発行年月日
    6:国籍
    7:署名
    8:生年月日(日/月/年)
    9:出生地
    10:職業
    11:ビザ番号
    12:ビザ発給地
    13:ビザ発給日
    14:搭乗地
    15:利用交通機関(航空機の場合は便名)
    16:ミャンマーを訪れるのは初めてですか?
    17:団体旅行ですか?
    18:滞在日数
    19:入国の目的
    20:現住所(都道府県名/国名)
    21:ミャンマーでの滞在先(ホテル名など)
  • 税関申告書
    記入例は下記の項目の番号とあわせて、こちらを参照してください。
    ※書式は予告なく変更になる場合があります。(2009年2月現在)
    1:姓名(パスポート記載名)
    2:パスポート番号
    3:国籍
    4:生年月日(日/月/年)
    5:職業
    6:利用便名(入国時)
    7:搭乗地
    8:到着日
    9:申告するものはありますか?
    10:所持する外貨の合計はUS$2000を超えていますか?
    11:10でYESの場合は金額を記入
    12:宝石や貴重品などは持っていますか?(YESの場合は裏面に記入)
    13:署名
6.空港使用料
ミャンマー出国時にはUS$10の空港税が必要となります。
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国内交通

1.空港から市内へ
  • ヤンゴン国際空港からヤンゴン市内へ
    空港から市内までは約27キロメートル、車で約30〜40分です。市内へはタクシーかバスを利用するのが一般的となっています。空港にはポーターがいて、荷物を運んでもらう場合はUS$1程度のチップを支払うのが一般的です。なかには強引なポーターもいますので、不要ならきっぱりと断りましょう。
    • タクシー
      到着ロビーにあるタクシーカウンターで行き先を告げてから乗車します。朝夕の混雑がなければ30分ほど、料金はUS$5前後です。
    • バス
      安価で地元の人に人気がありますが、混雑していて時間もかかるので旅行者にはあまりおすすめできません。
2.国内線
国内に20カ所の空港があり、ヤンゴンを基点に地方都市を結んでいます。元国営のミャンマー航空のほか、バガンやマンダレーなどの主要都市にはエア・マンダレー、エアバガンなども運航しています。空港では出発を知らせる掲示板やアナウンスがなく、便名を記した看板を掲げて口頭でアナウンスを行っての搭乗案内が普通です。
3.鉄道
座席は1〜2等の2クラス。2等は木製車両でクッションのない座席になるので、長距離の移動には避けたほうがいい場合もあるでしょう。エアコン付きのアッパースペシャルの車両が連結される場合もあります。
4.長距離バス
主要都市間は民営のバス会社による快適なエアコンバスが運行されていて、幅広く利用されています。車内は全席指定で、食事付きのものもあります。飛行機や鉄道と比べて安価です。
5.タクシー
大都市を中心に運行しています。屋根に「TAXI」との表示を掲げている車がタクシーです。ドアにライセンス番号が付いているのが特徴です。料金は交渉制で、ヤンゴンの繁華街周辺ならほとんどがK1000程度となります。
6.市内バス
各所に設けられたバス停で乗車しますが、路線図がないので使いこなすのは慣れが必要です。車内には車掌が乗車しているので、降りる場所などは地図を示して教えてもらうことをおすすめします。
7.サイカー
自転車の横に2人がけの座席が背中合わせに付いたちょっと珍しい乗り物。サイドカーが語源です。ヤンゴンでは中央駅より南の繁華街のみで営業。年々数が減ってきています。
8.その他
河川を利用した交通機関が発達しているのもミャンマーの特徴です。代表的なものは、エーヤワディー川をヤンゴン起点にバガン、マンダレーまで遡上していくもの。カチン州のバンモーまで行くものもあり、全行程10日程度の船旅は外国人でも楽しめます。また、外国人観光客が多いバガン〜マンダレー間には観光船も就航。所要9〜14時間で外国人料金が設定されています。

 

日本のバスの中古車も多い 日本のバスの中古車も多い
レトロな乗り物サイカー レトロな乗り物サイカー
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おもな見所

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ヤンゴン

ヤンゴン周辺

旅のヒント

旅のヒント

かつてシュエダゴン・パゴダの門前町と呼ばれたヤンゴン。ヒマラヤ山脈の南端からマルタバン湾へと注ぐエーヤワディー川(イラワジ川)が造ったデルタ地帯に広がるミャンマー最大の都市で、2006年にネイピードーに遷都されるまでは首都として栄えてきました。繁華街はスーレー・パゴダからヤンゴン中央駅にかけて広がっていて、鉄道の路線と並行するポージョー・アウンサン通りにデパートなどが林立しています。市内の移動はタクシーを利用すると便利です。

シュエダゴン・パゴダ

シュエダゴン・パゴダ

およそ2500年も前に創建されたと伝わるミャンマー最大の聖地。緑豊かな人民公園に隣り合うシングッダヤの丘の上に巨大な黄金の仏塔が建ち並ぶ、きらびやかな光景でもヤンゴン観光のハイライトとなっています。東西南北4カ所の入り口からは壮麗な回廊が続いていて、南入り口からは104段の階段かエレベーターを利用して頂上へ。メインの仏塔は高さ99.4メートル、基底は周囲433メートルという巨大さを誇り、最高部は数千ものダイヤモンドやルビーなどで飾られています。仏塔を覆う金箔はすべて信者から寄進されたものといわれ、ミャンマーの人々の信仰心の篤さを伺い知ることができます。

スーレー・パゴダ

スーレー・パゴダ

周りをロータリーに囲まれた、街の中心に位置するパゴダ(仏塔)。東西南北に大通りが伸びていて、街歩きの際の目印となる場所です。ロータリー南東側には独立記念塔と公園、最高裁判所があり、北東側には市庁舎が建っています。

ボータタウン・パゴダ

2500年ほど前に8人の僧がブッダの遺品を安置したという伝説の地に建つ、黄金の仏塔。ヤンゴン川沿いにあり、ゆったりと流れる川景色との対比もみごとです。間近で眺めたら、川の上からも見学してみましょう。スーレー・パゴダから南へ下った場所にヤンゴン川を対岸へと渡るフェリー乗り場があり、この船上から美しく眺めることができます。

COLUMN 古典芸能を鑑賞

COLUMN 古典芸能を鑑賞

ビルマ式の竪琴や古典劇など、伝統芸能を鑑賞するのもミャンマーの旅の醍醐味のひとつ。きらびやかな衣装を身にまとい優雅な踊りを披露する古典劇は、特に人気の芸能です。ストーリー展開は毎回同じなのが特徴で、主人公の女性が恋をして駆け落ちし子供が誕生するものの、夫はヘビに噛まれて死別。子供は溺死し、実家は火事に。ついに発狂して出家して、ようやく救われるという内容。発狂する場面のこっけいな歌や踊りで最大の盛り上がりを見せます。また、劇の前には道化が入り、観客の笑いを誘います。ミャンマーの芸能には、笑いが欠かせない要素となっています。

チャウットジー・パゴダ

チャウットジー・パゴダ

シュエダゴン・パゴダの北東にあるこちらの仏塔では、肘枕で悠然と横たわる全長70メートル、高さ17メートルの涅槃(寝釈迦)を拝観することができます。巨大な足の裏には仏教の宇宙観を示す像が描かれていて、緻密な模様に驚かされるでしょう。堂内には寄進者の名が刻まれていて、日本人の名も見ることができます。

国立博物館

人民公園の南方ほど近くにある、ミャンマーの悠久の歴史と文化を伝える博物館。1階には仏教文化とミャンマー最後の王朝であるコンバウン朝に関する展示物があり、2階では、ミャンマー最古の統一王朝であるパガン朝の歴史や当時の文化を紹介しています。3階は伝統芸能や工芸品、4階は装飾品や絵画、5階は少数民族に関する資料などが展示されています。

カンドージー湖(ロイヤル湖)

カンドージー湖(ロイヤル湖)

ヤンゴンの人々が思い思いの場所で寛ぐ緑の公園。公園はカンドージー湖を中心に造られていて、市民の憩いの場となっています。広大な園内には何軒かのレストランや茶店があり、なかにはパゴダを思わせる黄金で飾られた湖畔のレストランもあります。

宝石博物館

ヤンゴン中心部から少し離れたインヤー湖公園にあるこちらは、その名の通り宝石を展示する博物館。ミャンマーは宝石の世界的な産地で、特に有名なのがルビーと真珠です。展示室には世界最大のルビーの原石や巨大な真珠などが展示されていて、みごとに加工された装身具なども見ることができます。館内には20ほどの宝石店があり、その場で購入することも可能です。

COLUMN イギリス統治時代の建物巡り

COLUMN イギリス統治時代の建物巡り

かつてイギリスの植民地下に置かれたミャンマーのなかでも、その中心地となったヤンゴンにはたくさんの英国風の建築物が残されています。特に、ヤンゴン中央駅からスーレー・パゴダへの通りを南下したあたりに数多く点在していているので、散歩気分でのんびりと洋館巡りを楽しむことができるでしょう。ビクトリア様式の最高裁判所、税関、情報省、中央郵便局、イギリス大使館などがおもな見どころです。

ボージョー・アウンサン博物館

カンドージー湖の北側にある博物館。ビルマ国軍を興し、イギリスからの独立を進めた英雄・アウンサン将軍を記念して造られました。建物には、将軍が1945年5月から暗殺される1947年7月まで実際に暮らした家が使われています。館内では家具や蔵書、将軍の娘であるアウンサンスーチー女史が使っていたベッドなどが当時のままの状態で保存されています。

ボージョー・アウンサン・マーケット

ヤンゴン市内最大規模のマーケットで、生鮮食料品ではなく、服飾や日用品、美術品、貴金属などがメインに販売されています。建物は1926年の建造で、ドームを備えた美しいもの。以後、次々に増築を繰り返して現在の形になりました。値段は交渉制となりますが、旅行の記念品やみやげ物を探すのに最適なので足を運んでみてはいかがでしょうか。

インヤー湖

かつての首都とはいえ緑豊かなヤンゴンのなかにあって、ひと際緑濃い場所がこちら。カンドージー湖公園の6倍ほどの広さを誇り、とにかく広大な憩いの場。ミャンマーで人気を集める観覧車のある遊園地もあり、地元の人のレジャーやデートのスポットにもなっています。公園の周辺は文教地区です。

カバイエー・パゴダ

空港からヤンゴン市街へ向かうと左手に見えてくる、インヤー湖の北側にある高さ36メートルの仏塔。1952年に当時の首相が世界平和を祈願して建造したものです。仏塔の北側にはインドの仏跡を模した洞窟があり、インヤー湖一帯の見どころと合わせて巡るのが効率的です。

COLUMN 篤い信仰心の表れである得度式

COLUMN 篤い信仰心の表れである得度式

国内のどこを訪れてもパゴダ(仏塔)があり、熱心に祈りを捧げる人々の姿が深く心に刻まれるミャンマー。全土にわたって無数に林立するパゴタのひとつひとつに、功徳を積んで幸福を得たいという人々の願いが込められています。その最高の功徳となるのが、子供や子孫が出家すること。仏教で僧になるために出家することを「得度」といいますが、男子は一生に一度は仏門に入ることが不文律ともなっているミャンマーでは、男の子が7〜12歳になると1週間ほど出家するのが慣わしです。得度式は華やかに盛大に行われるのが特徴で、場所によっては地区や村を挙げてのお祭になっていることも。特に学校の休みと農閑期が重なる3月には、各所で得度式のパレードなどを見ることができます。

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バガン

バガン周辺

旅のヒント

旅のヒント

エーヤワディー川の中流域に広がる平原に、無数のパゴダ(仏塔)や寺院が林立するバガン。1044年、ビルマ族による最初の統一王朝が築いた古都です。パゴダや寺院は広大なエリアに点在しているので移動は計画的に。体力に自信があれば、レンタサイクルでのサイクリングがおすすめです。効率的に巡るならタクシー、のんびりとした情緒を楽しむなら馬車も利用できます。馬車はホテルで手配してもらえますが、乗り物酔いをする人は注意を。さらに、朝夕に熱気球に乗って上空から平原を一望するツアーもおすすめです。

シュエジーゴン・パゴダ

シュエジーゴン・パゴダ

方形の基壇もその上にそびえる巨大な仏塔も金箔で覆われた、バガンを代表するパゴダ。強い日差しを反射し、いっそうきらびやかな姿を見せています。パガン朝屈指の征服王アノーヤター王が11世紀後半に建設に着手し、次代の王が完成させました。仏塔の四隅にも黄金の小仏塔があります。

アーナンダ寺院

アーナンダ寺院

バガンに数ある寺院でももっとも美しいといわれているのがこちらです。一辺63メートルの正方形をした本堂は、3層に重ねた正方形の上にさらに3層の基壇を乗せ、その上に黄金の仏塔がそびえる端正な佇まい。本堂には四方に入口があり、それぞれの奥に9.5メートルほどの仏陀の立像が安置されています。東西の2体は造り直されたものですが、南北2の2体は1091年の創建当時のものです。境内へ入るには、靴を脱いで素足になることを忘れずに。

ダマヤンジー寺院

ダマヤンジー寺院

方形を積み上げた階段ピラミッドのような形状をした頂部が目を引き、均整のとれた美しさを誇っています。12世紀にパガン王朝5代目の王が「もっとも変わった姿で、もっとも精密な細工を施した寺院を」と命じて建造がスタート。しかし、王は暗殺されて工事は中断。今でも未完成のままという逸話の残る寺院です。

タビニュ寺院

タビニュ寺院

高さ65メートルという、バガンの中でもっとも背の高い寺院。1140年にパガン朝のアラウンズィトゥ王によって建立されました。2層構造の上に3段の基壇、そして塔が建っています。周囲には畑が広がっていて、収穫期を終えると牛やヤギが放牧されているなど、ミャンマーらしいのどかな風景が続いています。

考古学博物館

考古学博物館

1階には発掘品と遺跡の模型、パガン朝の人々の風俗、2階には仏像と壁画などが展示されています。パガン朝の歴史を深く知ることができる必見スポットです。建物は新しいものですが、城壁の内側が考古学保護区に指定され、新しい建物や住宅の建設が禁止されているオールドバガンにあるだけに、周囲の遺跡の雰囲気に合わせて古典的なデザインが採用されています。

ゴドーパリィン寺院

高さ55メートルの堂々たるこの寺院は、バガンで2番目の高さを誇ります。1174〜1211年、2代の王の治世にわたって創建されました。白漆喰の城郭のような姿は、オールドバガン地区の中央にあり、各所からその姿を目にすることができます。

シュエグージー寺院

白漆喰の基壇の上に黄金の塔が建つ美しい寺院。1131年に創建されたと伝わっています。ここでは内部の階段をたどって上部のテラスに出ることができるのですが、テラスからの眺めは実にみごと。バガン一の高さを誇るタビニュ寺院を間近に眺められるほか、四方八方にパゴダや寺院が林立する様が一望できます。時間を変えて訪れて、心ゆくまで堪能するのもおすすめです。内部では漆細工が販売されています。

ブパヤー・パゴダ

ブパヤー・パゴダ

エーヤワディー川に面して建つバガン最古のパゴダ。黄金に輝く円筒形の仏塔が目を引きます。パガン朝によって滅ぼされ、その文化が引き継がれたというピュー族が7、8世紀に建立したと伝えられています。また、ここはすぐ前を流れる雄大なエーヤワディー川の遥か彼方に日が沈む夕陽の名所としても知られていて、夕暮れ時には多数の人々が夕涼みがてら集まってきます。バガンきっての古刹から眺めるダイナミックな川の景色を堪能してください。

マハーボディー・パゴダ

マハーボディー・パゴダ

ヒンドゥー教寺院の一般的な形状である四角錐形をした、バガンでは珍しい形をしたパゴダです。ブッダが悟りを開いたと伝わる仏教の聖地、インドのブッダガヤーにある仏塔を模したといわれています。1215年に建造されました。ブバヤー・パゴダのすぐ南側に建っています。

シュエサンドー・パゴダ

パガン王朝の前期となる1057年に建てられたこのパゴダは、日没の頃に最大のハイライトを迎えます。5層に重ねられた基壇の最上部まで登ることができるとあって、その眺めは格別。遥かかなたまで続く無数のパゴダや寺院が、夕日を背景にシルエットとなって大地に浮かび上がる、幻想的な光景を目にすることができるためです。パゴダ北側の寺院ではフレスコ画、南側のお堂では11世紀の涅槃を見ることができます。

ミンガラゼディ

1284年建造というパガン朝最後の仏塔がこちら。痛みがひどく、上部への階段も損傷が目立ちますが、それだけにバガン朝の栄枯盛衰をひしひしと感じることができる遺跡といえるでしょう。ビルマ族初の統一王朝であったパガン朝は北方へと勢力を伸ばしましたが、南下するモンゴル帝国と激突。幾多の戦いの後、13世紀に滅亡したと伝えられています。

スラマニ寺院

オールドバガンの城壁から2キロメートルほど離れた場所にあります。1183年建造の2層構造で、バガンの寺院のなかでもっとも良い状態で保存されていることで知られています。東西南北を向いた4対の仏陀坐像のほか、壁一面に描かれた11世紀のフレスコ画も必見。こうしたフレスコ画は他の寺院の壁にも描かれていましたが、現在鮮明に見ることができるのはここだけとなっています。

マヌーハ寺院

オールドバガン地区から南に続くミィンカバー村にあります。パガン朝のアノーヤター王が滅ぼしたタトォン国王マヌーハが建立したと伝えられているだけに、バガンにある寺院とは異なる姿をしているのが特徴です。なお、この村は漆工芸が盛んで、境内には漆製品を売る少女たちが集まっています。

ダマヤージカ・パゴダ

ダマヤージカ・パゴダ

12世紀に建立された当時のままという赤レンガが残されたパゴダ。5角形の3層の基壇の上のテラスまで登り、塔を一周することができます。この上部からは、パゴダが並び立つバガンらしい風景を眺めることができます。

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マンダレー

マンダレー周辺

旅のヒント

旅のヒント

正方形をした旧王宮を中心に碁盤の目状に道が整備され、整然とした街並みが広がるマンダレー。最後の王都が置かれ、現在もミャンマー第2の規模を誇る大都市となっています。観光のハイライトとなるのは1辺が3キロメートルほどの広大な旧王宮と街の北側に位置するマンダレーヒルで、ここに見どころが多く集まっています。サイカーなどを利用して市内を移動するといいでしょう。

マンダレーヒル

マンダレーヒル

南側の入り口を巨大な2頭の獅子が守り、荘厳な雰囲気が漂うマンダレーヒル。山全体が聖地となっています。山頂部にはマンダレー最古の仏塔があり、そのテラスからは広大な旧王宮や市街を一望することができます。山頂部へは、途中まで車で行ってエスカレーターやエレベーターを利用するか、南側入り口から屋根のある階段の参道を歩くかを選ぶことができます。参道を歩けば、茶店やみやげ物店、踊り場ごとに置かれた仏塔なども見られるでしょう。

チャウットージー・パゴダ

マンダレーヒルの南麓にあります。マンダレーに王都を築いたコンバイン王朝のミンドン王が19世紀中頃に建てました。ミンドン王はマンダレーにいくつものパゴダや寺院を建立したことで知られていますが、ここはその代表格ともいえる寺院です。本堂に鎮座する大きな仏像は、30キロメートルほど北側のサジン山から切り出した大理石で作られていて、白い肌をしているのが特徴。1865年の開眼時には2万人もの僧侶と兵士が動員されたといわれています。

クトードー・パゴダ

クトードー・パゴダ

729もの美しい白亜の仏塔が並び立つ寺院が、マンダレーヒル東側にあります。ミャンマーの仏塔は金箔で覆われたものが中心となっていますが、マンダレー一帯は純白のものが多いのが特徴。なかでも、マンダレーヒル山頂から市街を眺めたとき、ひときわ白く輝いて見えるのがこのパゴダでしょう。仏塔ひとつひとつには経典を刻んだ石版が収められています。

サンダムニ・パゴダ

サンダムニ・パゴダ

マンダレーに都を置いたミンドン王が、王宮が完成するまでの仮住まいとした場所。境内を埋め尽くさんとばかりに1774もの小さな仏塔が直線状に並んでいて、見る者を圧倒します。クトードー・パゴダの西側に隣接しています。

シュエナンドー僧院

シュエナンドー僧院

かつては王宮の中にあり、ミンドン王や第一夫人もたびたび足を運んだという僧院。ミャンマーでは僧院は木造のものが一般的ですが、コンバウン朝時代などの古いもので現存しているものはごくわずかです。歴史的にも貴重な木造建築としてぜひ見ておきましょう。日本の仏教建築にも彫刻は欠かせないものですが、この僧院は外壁や内壁にいたるまで細かな彫刻が施されていて目を見張ります。王朝時代の優れた木彫技術を存分に感じさせてくれるでしょう。

旧王宮

旧王宮

コンバウン朝の王宮です。ミンドン王によって建造されましたが、そのわずか24年後の1885年、ティーボー王治世時代にマンダレーは英印軍の占領を受け、王はインドのポンペイに幽閉されてしまいます。この事件をもってミャンマーから王朝が消滅したため、ここは最後の王宮となりました。その後、第二次世界大戦で日本軍と英印軍との戦いにより、城壁を除く建物のすべてが焼失。1990年に建物の一部が復元され、外国人にも公開されています。

マハムニ・パゴダ(ヤカイン・パゴダ)

マハムニ・パゴダ(ヤカイン・パゴダ)

マンダレー最大規模の仏塔で、本尊はマハムニ仏。疾患のある部分をなでると症状が改善するといわれていて、金箔を貼り付けながら仏像をなで、熱心に祈りを捧げる参拝者が集まっています。境内にある獅子や人間などの6体の青銅像はカンボジアのアンコールワットにあったもので、周辺諸国との抗争の結果、この地に移されました。

サガイン

サガイン

マンダレーから南西へおよそ30キロメートル。14世紀にシャン族の王都が置かれたサガインがあります。かつての遺構は失われましたが仏塔や僧院の建設は続き、特に町郊外のサガインヒルには150以上の白亜の仏塔や寺院が点在。一帯で唯一の橋であるインワ鉄橋から白亜の仏塔が散在する光景を望むことができます。現在この町は、仏教修行の中心地となっています。

アマラプラ

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マンダレーの10キロメートルほど南方にあるアマラプラは、マンダレーに遷都する前にコンバウン朝の都があったところ。エーヤワディー川とタウンタマン湖に挟まれていて、王宮跡や1000人前後の僧が修行をする国内最大級のマハーガンダヨン寺院などが見どころとなります。境内の僧院では彼ら見習い僧の食事の様子を見学できるほか、いっせいに並んで托鉢に出る姿もアマラプラらしい風景のひとつとなっています。

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その他のエリア

旅のヒント

旅のヒント

ヤンゴンやバガン、マンダレーに加えて訪れてみたいのが以下の4エリア。いずれもヤンゴンまたはマンダレーからアクセスすることになりますが、自力で向かう場合はバスや鉄道を利用することになります。移動には多少の困難を伴うかもしれませんが、そこで出会うミャンマー屈指の古都や神秘的な聖地、自然美や少数民族の人々は、日本ではまだまだ紹介されていないもの。労した甲斐のあるすばらしい場所ばかりです。

バゴー

バゴー

ヤンゴンの北東70キロメートルほどの距離にある、モン族の王都があった古都。13〜16世紀に建てられた仏教遺跡がいくつも復元されていて、史跡や寺院巡りを楽しむことができます。さまざまな民族の興亡があるミャンマー史の中で、もっとも古い記録に登場するのがモン族。東南アジアで最初に仏教を受け入れたことでも知られています。

チャイティーヨ

チャイティーヨ

ヤンゴンからバスや鉄道を乗り継いでおよそ5時間。鉄道が通じているチャイトーからヤテタウンまで政府運行のトラックの荷台に乗って行き、さらに徒歩1時間の場所にあるミャンマー屈指の巡礼地。ここのシンボルは、山頂直下の崖からはみ出すように置かれ、今にも落ちそうで落ちない不思議な巨岩です。ミャンマーらしく金箔で覆われている岩の上には小さな仏塔が建ち、内部には仏陀の聖髪が納められているといわれています。聖域内では素足で見学を。

ポッパ山

ポッパ山

パガンの南東約50キロメートル。25万年ほど前に山の大噴火で山頂部分が吹き飛ばされ、この地に落ちたという通称「ポッパ山」。正式名称は「タウン・カラッ」です。垂直にそそり立つ岩山の上部に寺院が築かれていて、ビルマ土着信仰である「ナッ信仰」の聖地となっています。

インレー湖

インレー湖

標高900メートルほどのシャン高原にあるこの湖は、雨季になるとその面積を倍ほどに広げる自然の宝庫。湖北端のニァゥンシュエから小舟で湖上遊覧を楽しむことができます。細長い小舟を操るのは、この地に暮らすインダー族の人々。湖上に作られた村やパゴダ、浮き草の畑などを案内してくれます。周辺にはイギリス統治時代に避暑地となったカロー、2548本もの仏塔がびっしりと並ぶカックーの遺跡などの見どころが点在しています。

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グルメ

日本ではまだまだなじみの薄いミャンマーの料理。それだけに旅先で楽しむグルメ体験は発見の連続になるでしょう。ミャンマーの文化も、民族の伝統が重なり合って発展してきました。もっとも影響を受けているのがインド文化といわれ、長い年月の間にこの地でアレンジを加えたミャンマー料理として溶け込んでいます。現地では脂っぽさは「美味」とされる傾向にあるため、スパイスと合わせて食べていると多少胃腸が疲れることも。都市部には日本料理や中華料理の店もあるので、使い分けましょう。

1.ミャンマー料理
煮込み料理、サラダ風和えもの、揚げ物、スープ、麺類などが代表的なメニュー。比較的味が濃く、脂っぽいといわれています。ものによってはかなり 辛いメニューもあるでしょう。テーブルの上にたくさんの料理を並べ、ご飯の上に乗せていただくのがミャンマースタイルです。ヤンゴンなど都市部には高級レ ストランから食堂、屋台までさまざまなスタイルの料理店がそろっています。
2.ヒン
ミャンマー料理の中心的な存在となる煮込み料理。ミャンマー風カレーもこの中のひとつで、カレー以外にも多種多様なおかずがあります。辛さも味付けもさまざまですが、タマネギをスパイスで炒めたものをベースに、マトン、チキン、ポーク、ヤギなどの肉や各種のシーフードを加えて煮込むのが基本です。
3.モヒンガー
ミャンマーに数多い麺料理を代表するメニュー。米粉から作られる麺をゆでて水気を切り、魚をベースにした汁をかけ、ゆで卵やさつま揚げ、ライム、香草などをトッピングしていただきます。屋台で味わえば地元っ子気分が満喫できるでしょう。
4.お菓子・お茶受け
モチ米や各種の南国フルーツ、ゴマ、ピーナッツを使ったなど、ミャンマーにもさまざまなスイーツがあります。午後のひととき、紅茶とともに味わってみるのはいかがでしょうか。ユニークな伝統食としては、ラペットゥがあります。これは発酵させた茶葉(ラッペ)と、ピーナッツや揚げニンニク、豆、干しエビ、ゴマなどを合わせて塩をかけ、ピーナッツオイルで和えて食べるお茶受けです。茶葉を食べる習慣のあるミャンマーならではの珍味といえるでしょう。
モヒンガー モヒンガー
モチ米とレーズンのお菓子、トーモン モチ米とレーズンのお菓子、トーモン
モチ米とバナナのお菓子、ガーピョー モチ米とバナナのお菓子、ガーピョー
食べる茶葉、ラペットゥ 食べる茶葉、ラペットゥ
ミャンマー料理の屋台 ミャンマー料理の屋台
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特産品・おみやげ

ミャンマーらしいショッピングアイテムを探すなら、やはり伝統工芸品がおすすめです。いずれもミャンマーの長い歴史とともに歩んできたもので、自然素材に丹念な手仕事を施した品々はナチュラルな雰囲気が特徴です。南国らしいカラフルなものも多いですが、あくまでも派手すぎず、また繊細な意匠も日本人の好みに合うので、想像以上にショッピングが楽しめるはずです。代表的なアイテムは以下のとおりです。

1.漆工芸
ミャンマーの漆工芸は、パガン朝時代には既に盛んだったとされる伝統あるもの。日用品から宗教的な装飾品まで用途や製法によっていくつもの種類が生まれてきました。通常、木地を加工後に最低でも3度漆をかけてから色漆で絵付けを施します。ヤンゴンやマンダレーなど各地で入手できます。
2.銀細工
ユァータウン村やザガインなどのほか各地で銀細工が作られています。現在もすべて手作業で行われていて、繊細な美しさからアクセサリー類などは小さなおみやげにも最適です。
3.絹織物
手先の器用なミャンマー人は繊細な図柄を得意としていて、古くから衣装や宗教的な装飾などに使われてきました。インテリア用に購入したり、小物やロンジーなどの製品で買うこともできます。各地にある絹織物工房は、ツアーなどでも訪問する人気スポットになっています。
4.ロンジー
ミャンマーの伝統的な巻きスカートで、男性も女性も着用しています。筒状になっていて、体を通したら男性は前、女性は横で余った布を締めて固定させます。大都市の若者の間ではジーンズなどをはく層も増えていますが、全体的にはまだまだ現役。これをはいていればミャンマー国内ならどこへ出ても恥ずかしくないという便利なスカートです。サイズがあまり関係ないためおみやげにもいいでしょう。地方によって図柄はさまざまで、綿や絹のものなどがあります。
5.タナカ
ミャンマーでは顔に白っぽい粉を塗っている人をよく見かけますが、これがタナカ。タナカという木の丸木をすりおろして作る粉で、日焼け止めや塗った際の清涼感からおもに子供を中心に使われています。丸木状態のもの、粉末になったものなど、どこの市場でも売られています。ミャンマーを旅行するとつい欲しくなるアイテムです。
6.シャンバッグ
日本のアジア雑貨店などでもよく見かけるようになったミャンマー伝統の布製カバン。単純な構造ながら丈夫で使いやすく、ナチュラルなカラーが中心なので普段使いに適しています。ヤンゴンの市場などでたくさん売られています。
カラフルな漆工芸 カラフルな漆工芸
繊細な銀細工 繊細な銀細工
エスニックな絹織物 エスニックな絹織物
タナカを塗った女性 タナカを塗った女性
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