観光ガイドインドネシア![]() 赤道を中心とした東西5000キロメートルのエリアに、1万7500もの島々が点在するインドネシア。面積、人口ともに東南アジアにおいて最大規模を誇る国です。それだけに美しい自然と多様な文化が息づいていて、多彩な旅の楽しみ方があるのが大きな魅力といえるでしょう。そんなインドネシアにあって、ビーチリゾート、独自に発展した文化、豊かな自然、芸術などさまざまな楽しみが詰まったバリ島は人気No.1の訪問地。東南アジア屈指のリゾートアイランドです。 国の概要
![]() 旅の基本情報
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 現地での出入国手続き
国内交通
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() おもな見所バリ島
![]() 旅のヒント![]() コバルトブルーの海に囲まれたバリ島。人々が篤く信仰するバリ・ヒンドゥー教の伝統文化が今なお生活の中に息づき、「神々がすむ島」と呼ばれています。島はちょうど扇子を広げたような形状で、扇子の要に当たるエリアに繁華街やおもなビーチが集まっています。そこから少し離れた、扇のほぼ中央にあるウブドはバリ固有の芸術や伝統文化の拠点となっている古都。初めてのバリ島旅行なら、南部のビーチリゾートに数泊し、続いてウブドでも滞在するのがおすすめです。 COLUMN バリ島の人気ビーチ島南部に点在する人気ビーチのうち、旅行者が多いおすすめの場所を紹介します。
COLUMN 至極のスパ&マッサージ![]() 近年、バリ島滞在での最大の楽しみのひとつとなっているのが上質なスパやマッサージ体験です。島内には大型ホテルやヴィラなどさまざまなタイプのリゾートがそろっていますが、その多くが本格的なスパを併設。各店では、王宮時代から引き継がれたバリ・マッサージを筆頭に、西洋・東洋各地のトリートメント技術や伝統のプロダクトを融合させた独自のメニューを楽しむことができるでしょう。もちろん、街なかなどには路面店も豊富。バリ島では、ぜひ本格スパを体験してみてください。 COLUMN 芸術と伝統文化の地ウブドへ![]() クタから北へ、車で1時間ほどのところにあるのが山間にのどかな田園風景が広がるウブドです。バリ舞踊や音楽、芸術が盛んなうえに、バリ・ヒンドゥー教の伝統行事が今なおしっかりと息づく地として知られています。「神々のすむ島」、そんな神秘性を体感できることから、南部のビーチエリアとは全く異なる雰囲気が楽しめるエリアといえるでしょう。高級ホテルからリーズナブルな宿まで宿泊施設も豊富にあり、南部に比べて見どころが多いのも特徴です。 サレン・アグン宮殿![]() ウブド市街の中心地にある、かつてのウブド王朝の宮殿跡。バリ・ヒンドゥー教の教えに従って建てられた幾棟もの建物が敷地内に建ち、赤レンガと石を多様した典型的なバリスタイルの建造物を見ることができます。なお、この敷地内では夜、定期的にバリ舞踊のショーが開催されます。歴史を感じさせる宮殿跡の雰囲気とあいまった、幻想的な舞を楽しんでみてください。 モンキー・フォレスト![]() その名の通り、200匹以上の野生のサルが生息する森。サレン・アグン宮殿から10分ほど歩いた、市街地の外れに位置しています。スタッフが餌付けをしていて、時間になるとたくさんの愛くるしいサルが集まってくるのが見られます。また、森の奥には寺院があり、こちらは人影もまばらで荘厳な雰囲気。市街でのショッピングなど街歩きに疲れたら、のんびりと森林浴を楽しんでみてはいかがでしょう。 グヌン・ルバ寺院![]() 8世紀にジャワから渡ってきた高僧が渓谷の美しいこの地で瞑想し、建立したと伝わるバリ・ヒンドゥー教寺院。辺りを切り開く際、薬草であるウバドが大量に見つかったことが、ウブドの名の由来といわれています。市街のにぎわいから離れた場所にあり、境内はひっそりと静まり返っています。 ネカ美術館![]() バリ島出身、または島在住の外国人アーティストの作品を展示する美術館。地元のステジャ・ネカ氏のコレクションです。展示物はバリ絵画が中心。スタイル別、時代別に6つの展示スペースに分かれていて、バリ絵画の変遷や歴史を学びながら鑑賞することができるのが特徴です。 アルマ![]() 市街から少し離れた場所にあるこちらは、絵画収集家として名高いアグン・ライ氏の絵画コレクションを展示するアートコンプレックス。広大な敷地に美術館やバリ舞踊教室会場、ヴィラなどが集まっています。美術館ではバリ絵画に限らず、インドネシア内外のアート作品を展示。絵画をはじめ、バティックやバリ舞踊、伝統音楽の体験レッスンも開催されています。 COLUMN バリの三大舞踊バリ島独自に発展したバリ・ヒンドゥー教。人々の生活に深く根付き、独特の伝統文化を育んできました。伝統舞踊もそのひとつ。神々との交感のための神聖な儀式が、異文化との交流により発展したものです。スタイル別に多彩な舞踊がありますが、旅行者が目にする機会の多い代表的なものは以下の通りです。
COLUMN バリの伝統楽器![]() バリ舞踊をより神秘的に盛り上げるのが伝統楽器の数々。なかでも、一度耳にすれば忘れられない調べを発するのがガムランです。ガムランとはインドネシアの打楽器の総称ですが、現在バリ舞踊で目にするのはガムラン・ゴン・クビャール。時に激しく、時に静かに叩くことで多彩な音色を表現していきます。ホテルなどで開催されるガムラン教室などで体験するのもおすすめです。 COLUMN 州都デンパサールの魅力![]() バリ州の州都であり、行政と経済の中心地であるデンパサール。「北の市場」という意味のとおり物産の集積地にもなっていて、魚介類や野菜などあらゆるものが並ぶバリ島最大規模の市場もここにあります。こうしたデンパサールは、旅行者が集まるリゾートエリアとは一線を画す場所。バリの庶民の暮らしぶりの一端を垣間見られる街として、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょう。 ジャガト・ナタ寺院![]() デンパサール市内で最大規模を誇るバリ・ヒンドゥー教寺院で、市の中心地にあるププタン広場に面して建っています。境内には宇宙とシヴァ神を象徴しているという塔「パドマサナ」があり、細かな彫刻やバリ独特の建築様式が見もの。特に朝夕の時間には、地元デンパサールの人々が熱心に祈りを捧げる姿を見ることができます。 バリ博物館![]() オランダ統治時代にバリの伝統的な建築様式で建てられた展示館には、古代の農耕器具や伝統舞踊のための装飾品、アンティークのバティックなどの手工芸品を展示。バリ島の伝統文化や風習について、詳しくかつ体系的に知ることができる数少ない博物館となっています。 アート・センター![]() 広大な敷地の中に、オープンステージや屋内劇場、美術館などが点在。バリ芸術を一堂に集めた美の殿堂です。美術館には、バリ絵画や木彫り、伝統舞踊の際に用いられる仮面や衣装などが展示されていて、その美しさには息をのむばかり。古い伝統的なものだけではなく、新しい作品も数多く見ることができるのもポイントです。毎年6月に開催されるアートフェスティバルの際は、バリ舞踊などが披露されます。 キンタマーニ![]() 島の北部にあり、島内でも屈指の観光名所であるキンタマーニ高原があるところとして知られています。キンタマーニ高原は、標高約1500メートルの高地にあり、バリの避暑地となっている場所。景勝地としても名高く、周囲を見渡せる展望所プネロカンからは、西側にバトゥール山、東側にはアグン山、眼下にはバトゥール湖を一望することができます。昼間でも涼しいので、上着を持参しましょう。ウブドから車で約40分。 ベサキ寺院![]() 島東部を代表する見どころ。バリ島の最高峰であり、聖なる山として崇められているアグン山の中腹にあるバリ・ヒンドゥー教の総本山がこちらです。ヒンドゥー教の三大神を祀る寺院を中心にした複合寺院で、アグン山南麓に点在する大小30もの寺院を総称してこう呼ばれています。各寺ではそれぞれ祀る神々が異なり、祭礼なども個別に行っていて、常に多くの参拝者でにぎわっています。ウブドから車で約1時間20分。 タナ・ロット寺院![]() クタの北方、インド洋の荒波が打ち寄せる断崖に立つバリ・ヒンドゥー教寺院。日暮れ前に観光客を満載したバスが押し寄せる、人気の観光地です。人々が求めるのは、空と水平線を真っ赤に染める夕日をバックに、寺院が黒いシルエットとなって浮かび上がる光景。バリ随一の絶景として必見です。この寺院は16世紀、高僧がこの地の神々しい風景に感動し、海の守護神を祀るために建立したものが起源といわれています。ウブドから車で約1時間。 テガララン![]() ウブド中心部から車で20分ほど。バリ島各所に数あるライステラス(棚田)のなかでも、もっとも美しいと評判のスポットがテガラランです。山の斜面に沿って棚田が整然と続いていて、青稲の頃は特に見ごたえがあります。全景を見渡せる場所にはカフェがあり、のどかな雰囲気とともに人間と自然が作り上げた緑の芸術を満喫することができます。 COLUMN ロンボク島へ小旅行![]() バリ島から空路で20分という距離ながら、自然環境、生態系、島の人々や文化もガラリと異なるのがロンボク島です。青く澄みきった海が続くスンギギ・ビーチ、イスラム教、ヒンドゥー教など多宗教が融合した寺院、車もバイクもないリゾートアイランドであるギリ3島など、多彩な魅力が詰まっています。快適なホテルも何軒かあり、バリ島とは一味違った旅を楽しむことができるでしょう。バリ島リピーターにおすすめしたいスポットです。 COLUMN 自然の宝庫コモド島![]() 大自然の宝庫インドネシアにあって、日本でもその名が広く知られているのが世界遺産コモド島のオオトカゲではないでしょうか。体長約3メートル、体重100キログラムにもなるという、小型恐竜のような爬虫類です。コモド島の周囲に広がる海域では潮流が激しく、外界から遮断された環境であったため、白亜紀に誕生したというこのトカゲが生き残れたといわれています。レンジャーが同行する早朝出発の観察ツアーに参加できます。 ジャカルタ![]() 旅のヒント![]() 1000万人近くの人々が暮らす首都ジャカルタは、インドネシアの政治、経済の中心地。高層ビルの間をスーツに身を包んだビジネスマンが闊歩する近代的な一面を見せる一方、庶民が集うマーケットや食堂なども健在。国内最大規模を誇る大都市ですが、インドネシアの伝統的なライフスタイルを垣間見ることもできるでしょう。おもな見どころは市街中心のムルデカ広場周辺と、オランダ統治時代の歴史的な建造物が残された北部のコタ地区にあります。両エリア間はタクシーで巡ると効率的です。 独立記念塔![]() 市街の中心地に立つ高さ137メートルの塔で、ジャカルタのシンボルともなっているもの。1950年のインドネシア独立を記念して造られました。オベリスクを思わせる白亜の大理石の塔の最上部には純金を使った炎のレリーフがあり、その台座部分には市内を一望できる展望台が設けられています。塔の1階には、ジャワ原人の時代から独立までの歴史をジオラマで紹介する歴史博物館があります。 国立博物館![]() 民俗に関する品々を中心に収蔵するインドネシア最大規模を誇る博物館で、ムルデカ広場の西側にあります。コロニアル調の白亜の洋館建築は、内部も広々。地域ごとに異なる家屋の模型や陶磁器、工芸品、伝統舞踊の仮面や衣装などがゆったりと展示されています。ジャワ原人の頭蓋骨のレプリカもあり、見る者を歴史のロマンに誘うでしょう。 イスティクラル・モスク![]() 国民の9割ほどがイスラム教徒というインドネシア。10万人以上を収容する東南アジア最大規模のモスクが、ジャカルタの国会議事堂や大統領宮殿のほど近くにあります。直径45メートルの白亜のドーム型の建物は、1984年に建てられたもの。荘厳な雰囲気漂う内部は、礼拝の時間を除けば、信者ではなくても一部を見学することができます。なお、見学の際は服装などマナーに注意しましょう。 タマン・イスマイル・マルズキ公園![]() ジャカルタ南東部の郊外エリアにある120ヘクタールの園内に、プラネタリウムや野外劇場、映画館、博物館などが点在。「TIM」の名で親しまれている広大な総合文化施設で、首都のオアシス的なスポットです。園内中央には大きな池があり、その岸辺ではインドネシア各地から移築された伝統的な家屋を見ることもできます。 ジャカルタ歴史博物館![]() オランダ統治時代の史料を集めたミュージアムがこちら。当時の武器や調度品、さらにはパジャジャラン朝時代の民具なども数多く展示されていて、ジャカルタの歴史のひと幕を知ることができます。地下には水牢跡も見ることができます。1710年に元バタビア市庁舎を改造した建物は、歴史地区コタのなかでもその優雅さで異彩を放っています。 旧バタビア街![]() オランダ統治時代には、コタ地区一帯が政治の中心地でした。かつてジャカルタが「バタビア」と呼ばれていたことから、今でも「旧バタビア街」の名で親しまれています。歴史的な建物や当時造られた運河、跳ね橋などが残されていて、往時のにぎわいをしのぶことができます。さらに、運河沿いのスンダ・クラパ港には「ピニシ」と呼ばれる木造帆船が停泊。大航海時代の面影を今に伝えています。 タマン・ミニ・インドネシア・インダー![]() インドネシアという国の全体像を手軽に知ることができるスポットがここ。園内にはインドネシア群島をかたどった模型が浮かぶ人造湖、27州を紹介するパビリオンなどが点在していて、国全体をミニチュア化したような施設です。国内各地に生息する鮮やかな鳥を飼育する施設も必見です。 パサール・イカン![]() 魚を意味する「イカン」の名の通り、鮮魚を販売するマーケット。とはいえ、魚以外にも野菜や電化製品、洋服や日用雑貨まで売られていて、まさに庶民の市場といった場所。朝早くから人々で混雑し、活気に満ちたジャカルタを感じることができるでしょう。スンダ・クラパ港の対岸にあり、周辺では木造帆船のほか、オランダ統治時代の要塞の塔の一部も見ることができます。 ワヤン博物館![]() インドネシアの伝統芸能のひとつである影絵人形芝居「ワヤン」。この博物館には、インドネシア各地の影絵道具が集められています。イスラム教もの、キリスト教もの、民話もの、現代政治ものなど、バラエティーに富んだ人形の数々に目を奪われるでしょう。さらに、舞台では影絵人形芝居の1種である「ワヤン・クリッ」や「ワヤン・ゴレッ」の上演も定期的に行われています。 ジョグジャカルタ![]() 旅のヒント![]() かつてジャワ島を支配した数々の王朝が都を置き、独立戦争時には一時的にインドネシアの首都となったのがジョグジャカルタ。王宮やイスラム文化の伝統を映すモスクなどの歴史的なスポットが数多く点在し、古都らしい雰囲気から「インドネシアの京都」とも例えられます。郊外には、世界最大の仏教遺跡ボロブドゥールとヒンドゥー教寺院プランバナン寺院という2つの世界遺産もあります。数泊を費やして、市内から郊外へと歴史的な旅を楽しんでください。 王宮![]() ジョグジャカルタを支配していた歴代スルタン(王)の宮殿。1755年に建造された建物は、ジャワ建築の最高傑作といわれています。現在でもスルタンが実際に暮らしていますが、儀式の間、接見の間、宝物殿など内部の一部を一般に公開。民族衣装を身に着けた宮廷の従僕が王家の馬車、ガムランの楽器、多くの文化財、宝物などをガイドしてくれます。 ソノブドヨ博物館![]() ジャワ島の伝統文化を保存・継承することを目的に建てられた博物館。打楽器のガムラン、伝統工芸品のバティック、影絵人形芝居のワヤンなどを豊富な展示物とともに紹介しています。収蔵品の豊富さはジョグジャカルタ最多を誇るとあって、ぜひ立ち寄りたいスポットです。また、隣接するシアターでは影絵人形芝居「ワヤン・クリッ」が毎晩上演され、多くの観光客でにぎわいます。 タマン・サリ(水の王宮)![]() 18世紀後半に建てられた、「美しい庭園」を意味する離宮。水の宮殿としても知られていて、かつて王妃や王宮に仕える女官たちがここで水浴びを楽しみ、スルタンがそれを眺めていたと伝わっています。今も水浴場やスルタンがくつろいだという見晴台が残されていて、花園に囲まれた水浴場に立つと華やかな往時の宮廷生活がよみがえってくるかのようです。 マリオボロ通り![]() 市街北部の中央駅から南側へまっすぐに伸びる、ジョグジャカルタのメインストリート。沿道にはホテルやレストラン、銀行、旅行会社、観光案内所、スーバーマーケット、ブティック、有名なバティック専門店、みやげ物店などが建ち並んでいて、そぞろ歩きが楽しいエリア。夜になると屋台が集まり、インドネシア料理店などが人気を集めています。 ティルトディプラン通り![]() 王宮の南側を東西に結ぶこの通りは、マリオボロ通り同様にショップやレストランが集まり、旅行者の姿も多いにぎやかな場所。特にバティックや民芸品を扱う店が数多く集まっています。この通りを東へ進むと、高級ホテルが集まるプラウィロタマン通りに行くことができます。 コタ・グデ![]() 通称「銀の町」と呼ばれる一帯のことで、市街から少し離れた場所にあります。ジャワ独特の銀細工の工房兼ショップが集まっていて、かつては歩道が銀箔張りだったという逸話まで残されています。各ショップではナイフなどの銀食器のほか、繊細な細工のブローチや指輪などの装飾品も販売。日本などに比べ、リーズナブルな価格で購入することができます。 アファンディ美術館![]() インドネシアを代表する印象派画家である、アファンディ氏の作品を展示する美術館。初期から晩年に至るまでのスケッチ、水墨画、油絵などが収蔵されていて、氏の斬新な画法と作風の変遷などを一堂に見ることができます。そのほか、インドネシア画家の作品も多数展示。ユニークなデザインが印象的な建物も、氏の設計によるものです。 ボロブドゥール寺院![]() 市街の北西約40キロメートルに位置する、世界遺産に登録されている世界最大の仏教遺跡。ジョグジャカルタ観光のハイライトです。ジャワ仏教文化の成熟期に当たる8世紀に建造され、精巧なレリーフが2500面以上も刻まれた回廊、寺院全体で曼荼羅を表現しているという複雑な建築様式、72基にも及ぶ釣鐘状のストゥーパ(仏塔)など、数々の見どころがあります。より詳しく寺院の歴史や様式などを知るなら、有料のガイドツアーがおすすめです。 プランバナン寺院![]() 8~9世紀に南部ジャワ島を支配したヒンドゥー教国家「マタラム朝」が創建した寺院。ジョグジャカルタの東方約15キロメートルにある世界遺産です。中央に建つ高さ47メートルのシヴァ堂は王家の霊を祀る霊廟。離れれば威風堂々たる姿、近づけばレリーフや彫刻の繊細な技に驚きを覚えることでしょう。外壁に描かれた古代インド叙事詩「ラーマーヤナ」をモチーフにしたレリーフは必見です。 スマトラ島![]() 旅のヒント![]() マレー半島に沿うように細長い形状のスマトラ島は、スマトラトラに代表される貴重な大自然と、人々の伝統的な生活様式が今なお残る素朴な島。日本人旅行者はそれほど多くはありませんが、旅好きなら一度は訪れてみたいエリアです。観光の起点となるのは、島北部にある人口200万人の都市メダン。その他のおもな観光地は島内広く点在していますが、移動手段はあまり充実していません。現地発着のツアーや車をチャーターして巡るのが一般的です。 メダン![]() 島北東の海岸部に位置する、北スマトラ州の州都。200万人近くが暮らす大都市です。20世紀初頭に建てられた島内最大規模のイスラム教モスクなど、市内に点在する見どころを巡るにはベチャが活躍します。また、大皿に豪快に料理が盛られるスマトラ島特有のパダン料理も楽しみのひとつ。シンプルな調理法によるものが多く、日本人の口にも合うといわれています。 トバ湖![]() 7万5000年前の火山噴火により形成された、長さ100キロメートル、幅30キロメートル、最深部は450メートル以上という東南アジア最大の湖です。その美しい自然風景とともにぜひ見ておきたいのが、湖の中にあるサモシール島に暮らすバタックの人々の生活文化。屋根の両側がボートのようにカーブした独特の家屋は、スマトラ島のみに見られる伝統様式です。 ブギティンギ![]() 周囲を豊かな自然が彩るブギティンギは、島中央部の東海岸近くにある高原の街。古くからこの地方に息づくミナンカバウ文化の中心として栄え、 水牛の形をしたユニークな屋根と見事な彫刻が施された木造家屋を各所で見ることができます。また、パダンに近いこともあり、レストランでは本格的なパダン料理を食べることができます。 シ・ピソ・ピソの滝![]() ブラスタギからパラパットへ向かう道の途中にある、落差120メートルの勇壮な滝。垂直に切り立った崖から深い渓谷へとひと筋に落ちていて、スマトラ島のダイナミックな自然を体感することができます。丘の頂上からは、トバ湖の全容を望むことができます。 スラウェシ島![]() 旅のヒント![]() ボルネオ島の東側に位置するスラウェシ島は、インドネシア国内では第4位、世界11位の面積を誇る島。透明度の高い南国の海、海岸部近くから駆け上る急峻な山々など、自然をメインに楽しむネイチャーアイランドです。植物や動物の生態を東西に分けるウォーレス線にもっとも近い島でもあり、固有の動植物の宝庫としても知られています。旅行で訪れる際は南部、特に人口の多いマカッサルが起点となります。 マナド![]() スラウェシ島の最北部に位置するこの小さな町は、世界中のダイバーの憧れの場所。特に沖合に浮かぶブナケン島は、世界屈指の透明度と海洋生物、大サンゴ礁が見られるダイビングスポットです。マナドには何軒かのホテルもあり、リゾートステイを楽しむこともできます。 マカッサル![]() 島の最南端にある島内最大の街マカッサルは、かつて東西交易の集積地として栄え、その後はオランダによる統治を受けました。その影響もあり、市街は道幅が広く街路樹が整然と並び、美しい街並みが広がっています。街の歴史を紹介する博物館やシルク織物工場、オランダ統治時代の要塞などがおもな見どころです。 タナトラジャ![]() スラウェシ島のほぼ中央、標高1000メートル以上の高原に位置するインドネシア屈指の景勝地。先祖を崇拝する伝統的な儀式を現在も行っているトラジャ族が暮らす地でもあります。彼らの文化で特に独特なのが葬儀。死と生まれ変わりの儀式が一体化し、水牛や豚が生贄として供えられます。さらに、絶壁の窪みが遺体の埋葬場になっていて、洞窟では「タオタオ」と呼ばれる彫刻が並べられた光景を見ることができます。おいしいコーヒーの産地としても有名です。 COLUMN スラウェシ固有のトンコナン![]() タナトラジャなどスラウェシ島内を巡っていると、船を逆さにしたようなユニークな屋根を乗せた家屋を目にします。これが、伝統的なトラジャ族の家「トンコナン」。屋根はトラジャ人の先祖が乗っていた船首の形だと伝えられていて、家々は先祖が渡ってきたという北側の方角を向いているのも特徴的です。 グルメ東南アジアの国らしく、香辛料を使ったスパイシーな味付けのインドネシア料理。甘みのあるケチャップマニスや辛味のサンバルソースなどの調味料やココナッツミルクを多用し、シンプルな調理法で仕上げるのが特徴です。炒飯のようなナシゴレンや焼きそば風のミーゴレン、焼き鳥にも似たサテが代表的な料理です。とはいえ、国土が広いだけに島や地域ごとに異なる伝統料理も多数伝えられています。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 特産品・おみやげインドネシアらしいみやげ物を探すなら、伝統工芸品がおすすめでしょう。全国的に買うことができるのはバティック。特にジャワ島での生産が盛んで、日本では「ジャワ更紗」の名で親しまれています。バリ島やジャカルタ、ジョグジャカルタといった旅行者の多い場所では、現代風のアレンジを加えたおしゃれなアイテムを見つけることもできます。
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