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観光ガイド

タイ

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タイ

インドシナ半島中央部に独自の歴史と文化を育んできたタイ。敬虔な仏教国として知られ、街を歩けば深く祈りを捧げる市民の姿を目にすることができます。華麗な仏教建築、歴史的遺産、雄大な自然、刺激的なタイ料理、物欲を刺激するショッピングと多様な魅力を持つことは広く知られています。でも、何よりも心に残るのは「微笑みの国」と呼ばれるタイ人の笑顔かもしれません。陽気でホスピタリティあふれる国民性と南国の風を感じつつ、のんびりとマイペースに旅を楽しんでみてください。

国の概要

1.国名
タイ王国/KINGDOM OF THAILAND
2.位置
北緯5度30分~21度:東経97度30分~105度30分
3.面積
51万3120平方キロメートル
4.人口
約6388万人(ASEAN-日本統計ポケットブック2011)
5.民族
約85パーセントを占めるタイ族を中心に、中国系、モン・クメール系、マレー系、ラオス系、インド系、少数民族などが暮らしています。
6.政体
立憲君主制
7.首都
バンコク
8.宗教
国民の90パーセント以上が仏教を信仰しています。
9.言語
公用語はタイ語です。
10.歴史
タイ民族による最初の統一国家はスコータイに誕生しました。13世紀半ば、中国南部から南下してきたタイ民族による王朝と伝わっています。第3代ラムカムヘン王の時代に最盛期を迎え、文字の制定や仏像の建造など充実した政策を敷きました。1350年に建国されたアユタヤ王朝は、1438年に弱体化したスコータイ王朝を完全に吸収。全土を平定し、18世紀後半にビルマ(ミャンマー)に攻め滅ぼされるまで東南アジア一の仏教国として大いに発展しました。王朝滅亡後、高官だったタークシンがビルマを撃退、自ら王位についてトンブリ王朝を確立します。しかし、この王朝はわずか15年という短命に終わり、彼の部下だったチャクリー将軍がバンコクにチャクリー王朝を建国。ラマ1世を名乗って絶対王政を敷きました。この間、東南アジアでは西欧列強による植民地化が次々と進んでいましたが、タイは最後まで独立を保った点が特徴的といえるでしょう。1932年には立憲革命が起こり、以後は国王に政治的実権はありませんが、ラマ9世の時代になった現在も国民に広く篤く崇敬される存在として内外に強い存在感を示しています。
全土の地図
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旅の基本情報

1.通貨
通貨はB(バーツ)と補助単位のS(サタン)。紙幣はB20、50、100、500、1000の5種類。硬貨はS50、B1、5、10の4種類があります。
2.両替
国際空港はもちろん、都市部やおもな観光地のホテル、両替所、銀行で日本円からバーツへの両替が可能です。また、日本国内の一部銀行でも円/バーツの両替を行っています。
3.チップ
基本的にチップの習慣はありませんが、ホテルでポーターに荷物を運んでもらった場合などは渡すのが一般的。荷物1個につきB20程度が相場です。レストランではサービス料が料金に含まれているか確認を。含まれていない場合は、合計額の10パーセント程度をテーブルに置くか、クレジットカードのチップ欄に記入して支払うとスマートです。
4.電話
  • 国内電話
    空港や街なかの公衆電話、ホテルの客室電話などからかけられます。コイン式に加えてテレフォンカード式も普及しています。
  • 国際電話
    国際電話対応の公衆電話やホテルの客室内の電話からかけられます。直通のほか、オペレーターを通して相手の電話番号につなぐ方法もあります。
    直通電話のかけ方:国際電話識別番号001+日本の国番号81+市外局番の最初の0を取った番号+先方の電話番号
  • 日本からタイへ
    タイの国番号は66です。
    直通電話のかけ方:各社の国際識別番号+国際電話識別番号010+タイの国番号66+市外局番の最初の0を取った番号+先方の電話番号
5.水
水道水を飲むのは避けて、飲料にはミネラルウォーターを使用するのがおすすめです。
6.電圧とプラグ
おもに220ボルト、50ヘルツ。コンセントプラグはおもに丸型の2つ穴タイプですが、場所によっては3つ穴の場合もあります。日本の100ボルト仕様の電化製品を使用する場合には、変圧器と交換アダプターが必要です。
7.時差
タイと日本との時差はマイナス2時間。日本が正午のとき、タイは午前10時となります。
8.気候
熱帯気候に属し、1年を通じて高温多湿ですが、おおむね3つの季節に分けることができます。3~5月の暑季、6~10月の雨季、11~2月の乾季です。暑季は気温が高く、最高で40度を超えることも。雨季には1日に何度かスコールが降る日が多いですが、いずれも30分~1時間程度の短いものです。観光のベストシーズンは乾季といえるでしょう。
9.治安
穏やかな国民性で治安は良好です。都市部ではスリや置き引き、夜間の一人歩きなどには注意しましょう。また、日本人旅行者を狙った詐欺やキャッチセールスなどが一定数報告されています。知らない人には安易についていかないなどの基本的な注意を怠らないようにしましょう。
10.おもな連絡先
  • 日本
    • タイ王国大使館
      東京都品川区上大崎3-14-6
      電話03-3441-1386
      http://www.thaiembassy.jp/
    • タイ王国大阪総領事館
      大阪府大阪市中央区久太郎町1-9-16 バンコック銀行ビル4階
      電話06-6262-9226,9227
      http://www.thaiconsulate.jp/
    • タイ王国名古屋名誉総領事館
      愛知県名古屋市中区錦3-6-29 興和内
      電話052-963-3451
    • タイ国政府観光庁(東京)
      東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル南館2階
      電話03-3218-0355
      http://www.thailandtravel.or.jp/
    • タイ国政府観光庁(大阪)
      大阪府大阪市西区北堀江1-6-8 テクノーブル四ツ橋ビル3階
      電話06-6543-6654,6655
    • タイ国政府観光庁(福岡)
      福岡県福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラ6F
      電話092-725-8808
    • 国際機関日本アセアンセンター観光交流部
      東京都港区新橋6-17-19 新御成門ビル1F
      電話03-5402-8008
      /
  • タイ
    • 警察:電話191
    • ツーリストポリス:電話1155
    • 消防:電話199
    • ツーリストセンター:電話1672
    • 在タイ日本国大使館(本館)
      177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
      電話02-207-8500,02-696-3000
      http://www.th.emb-japan.go.jp/
    • 在チェンマイ日本国総領事館
      Airport Business Park, 90 Mahidol Rd., T.Haiya, A.Muang, Chiang Mai 50100
      電話053-203-367
      http://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/
11.祝祭日
詳細はこちら
B(バーツ)B(バーツ)
コンセントの形状コンセントの形状
熱帯の花々や果物が豊富熱帯の花々や果物が豊富
微笑みの国タイ微笑みの国タイ
水かけ祭り「ソンクラン」水かけ祭り「ソンクラン」
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日本からのアクセス情報

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現地での出入国手続き

1.入国条件
  • パスポート残存期間
    入国時に6カ月以上の残存期間が必要です。
  • 査証(ビザ)
    タイに入国する場合、観光が目的で30日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、残存期間を満たしたパスポートとタイ出国用の航空券の所持が必要です。また、上記の条件で滞在できるのは6カ月間で合計90日までとなっています。
2.入国手続き
機内で配られる出入国カードに記入しておきましょう。署名以外はすべてローマ字または数字で記入します。飛行機から降りたら空港内の案内表示に従って入国審査のカウンターへ。出入国カード、パスポート、タイ出国時の航空券を提示して審査を受けます。返却される出国カードは帰国時に必要になるので大切に保管を。
3.荷物の受け取り
入国審査が終了したら、荷物を預けた人は到着便の便名が記されたターンテーブルへ進み、荷物を受け取ります。万が一紛失、破損している場合は、クレームタグを持参のうえで係員に申し出てください。
4.税関
荷物を受け取ったら税関へ進みます。特に申告するものがない場合は「NOTHING DECLARE」と書かれた緑色のラインへ。申告する場合は「GOODS TO DECLARE」と書かれた赤色のラインへ進みます。
  • 無税で持ち込めるもの(1人につき)
    酒類:1リットル
    タバコ:紙巻きタバコ200本、または葉巻250グラムまで
    ※上記範囲を超えたタバコの持ち込みには違反金が課せられます。ご注意ください。
    ※免税タバコ(納税シールのないタバコ)の所持量にも制限があり、紙巻きタバコ2カートンまたは葉巻500グラム以上の所持には罰金が科せられます。
  • 持ち込み禁止品
    麻薬、わいせつ物、一部の果物、野菜、植物など。
5.出入国カードの書き方
  • 出入国カード
    記入例は下記の項目の番号とあわせて、こちらを参照してください。
    ※書式は予告なく変更になる場合があります。(2009年2月現在)
    1:姓(パスポート名)
    2:名(パスポート名)
    3:国籍
    4:性別(MALE=男性/FEMALE=女性)
    5:パスポート番号
    6:生年月日(日/月/年)
    7:ビザ番号(取得した場合のみ)
    8:タイでの滞在先(ホテル名など)
    9:利用便名(入国時)
    10:署名
    11:利用便名(出国時)
    12:航空便の種類(チャーターでなければScheduleにチェック)
    13:タイを訪れるのは初めてですか?
    14:団体旅行ですか?
    15:宿泊先
    16:旅行の目的
    17:年収
    18:職業
    19:現住所(都道府県名・国名)
    20:搭乗地
    21:次の目的地
6.空港使用料/税金
タイ国内の空港使用料は現在、航空券の購入時に一括で徴収されます。基本的に、空港で個別に支払う必要はありません。
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おもな見所

バンコク
バンコク近郊
アユタヤ
スコータイ
チェンマイ
東北地方(イサーン)
プーケット島
サムイ島
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バンコク

バンコク鉄道路線図

旅のヒント

旅のヒント

「クルンテープ(天使の都)」で始まる長い長いタイ語名を持つ都市、バンコク。200年以上にわたってタイの中心地として栄えるアジア有数の大都市です。王宮周辺、デュシット地区、チャイナタウン周辺、サイアム・スクエア周辺、シーロム通り周辺、トンブリー地区など、市内はいくつかのエリアに分けられます。BTSやタクシーを使いながら移動することになりますが、昼間は暑さと湿気で体力を消耗することも考え、あまり欲張り過ぎないのも重要です。

王宮&ワット・プラケオ

王宮&ワット・プラケオ

ラマ1世以降、チャクリー朝歴代の王が建てた宮殿が建ち並ぶ「王宮」。バンコク遷都時に建てられ、火災の後にラマ1世が建て直したデュシット・マハ・プラサート宮殿、王朝100周年を記念してラマ5世が1882年に完成させたチャクリー・マハ・プラサート宮殿などは必見です。すぐ北側に建つワット・プラケオは王朝の守護寺かつ護国寺で、タイの仏教建築の粋を極めた名刹。ヒスイでできたエメラルド仏を本尊とするため「エメラルド寺院」とも呼ばれています。

ワット・アルン(暁の寺院)

ワット・アルン(暁の寺院)

チャオプラヤー川の西岸に建つ古刹。朝日に輝く仏塔のシルエットの美しさから「暁の寺院」とも呼ばれ、日本では三島由紀夫の小説『暁の寺』でも知られています。アユタヤ朝時代に創建され、トンブリー朝時代には王室守護寺院となりましたが、現在の建物の多くは現王朝に入ってから建てられたもの。シンボルの大仏塔は、高さ75メートル。ラマ3世が建て、ラマ4世が無数の中国陶器の皿で装飾しました。日没時に対岸から眺めるのもおすすめです。

ワット・ポー(涅槃仏寺)

ワット・ポー(涅槃仏寺)

全長46メートル以上、高さ15メートルと巨大な涅槃仏が横たわり、「涅槃仏寺」ともいわれる古刹。創建はアユタヤ朝時代と伝わる、バンコクでも最古の寺院です。見ものの涅槃仏は、漆喰とレンガで造った像の全面を金箔で覆ったもの。仏教の世界観を表す108の図を細かな螺鈿細工で描いた足の裏も必見です。また、敷地内には2カ所のマッサージ場があり、ここでタイ式マッサージを習う学生たちによる格安のマッサージが受けられることでも大変人気があります。

COLUMN タイ式マッサージ&スパでリフレッシュ

COLUMN タイ式マッサージ&スパでリフレッシュ

約2500年前、インドから仏教とともに伝わったものがルーツとされるタイ式マッサージ。タイ式医学の流れを汲む道場の総本山となっているのが前述のワット・ポーにある学校で、この他市内にも多数のマッサージ店があります。特徴は、時に施術者の全体重をかけるかのようなアクロバティックなストレッチ。温めたハーブを使うもの、足マッサージなど種類もさまざまに、旅の疲れを存分に癒してくれるでしょう。一方、バンコク市内には数多くの有名スパもあります。タイを中心に東西の伝統技術を融合させた質の高いトリートメントやプロダクトが豊富で、高級ホテル内のサロンや化粧品会社の直営サロンと趣も多種多様。男性も女性も、マッサージと合わせて心ゆくまで堪能してみてください。

ワット・ベンチャマ・ボピット(大理石寺院)

ワット・ベンチャマ・ボピット(大理石寺院)

ラマ5世の命によって建立された王立寺院。イタリアから取り寄せた大理石で造られているため、「大理石寺院」とも呼ばれています。タイと欧風の伝統を取り入れたユニークな建築様式、ブロンズでできた美しい仏像などが見学できます。バンランプー運河を挟んで、王宮などがあるエリアの北東に位置するデュシット地区にあります。

ウィマンメーク宮殿

ウィマンメーク宮殿

ラマ5世が開発したデュシット地区にある宮殿。別荘として建築されたもので、総チーク材による木造3階建ての美しい建物が目を引きます。館内は貴重な調度品や食器を展示する博物館となっていて、華やかな宮廷の暮らしを垣間見ることができるでしょう。ガイドツアーも行っています。

ワット・サケット

ワット・サケット

小高い丘の上に建つ、大きな仏塔を持つ寺院。この丘は、ラマ3世がアユタヤの寺院になぞらえて人工的に建設したもので、ラマ4世が仏塔を築き、ラマ5世が仏舎利を献上したといわれています。仏塔の頂上へは318段のらせん階段を上って到着。テラスを設えた回廊からはバンコクの街並みをぐるりと見渡すことができ、吹き渡る風もさわやかです。麓の大きな本堂から聞こえてくる若い修行僧たちの読経を耳に、ほっとひと息つくにもいいスポットです。

ワット・スタット

ワット・スタット

ラマ1~3世の3代・27年の歳月を費やして完成したバンコクでも1、2を争う大規模寺院。礼拝堂の内部には、高さ8メートル、幅6.25メートルという大きな仏像が安置されています。これは15世紀に栄えたスコータイ王朝最大の仏像で、ラマ1世がバンコクへと運ばせたもの。台座には前王ラマ8世の遺骨が納められています。タイ最古の経典をモチーフにした壁画なども見ごたえがあります。寺の北側には仏具店街があるので、興味のある方は立ち寄ってみては。

COLUMN 華麗なタイ舞踊に魅せられて

COLUMN 華麗なタイ舞踊に魅せられて

繊細で美しい手や腕の動きと妖艶な衣装、伝統楽器の音色が渾然一体となって観る者を魅了するタイ舞踊。その多くが演劇と密接に関わる形で発展してきました。もっとも有名なのが、タイ中部の古典舞踊。タイの古典文学であるラーマキエンをモチーフに宮廷の舞いとして創作され、ほとんど男性だけで演じられる「コーン(仮面舞踊劇)」や、やや大衆的な「ラコーン(舞踊劇)」があります。このほか、ゆったりとした動きのタイ北部の舞踊、素朴な郷土芸能の趣が漂うイサーン(東北部)の舞踊、マレーシアやインドネシアの影響を色濃く受けた南部の舞踊など、地域ごとの特色もさまざま。バンコクでは、シアタースタイルのレストランやウィメンマーク宮殿などでも見学できます。

ワット・トライミット(黄金仏寺院)

ワット・トライミット(黄金仏寺院)

チャイナタウンにある「黄金仏寺院」。純度60パーセントの金でできた、高さ3メートル、重さ5.5トンもの黄金仏が祀られていることで知られています。この仏像、もともとは何の変哲もない像と思われてきましたが、1953年にここに移される際、雨に濡れて表面の漆喰がはがれ落ちたことで黄金仏であることが発覚。およそ300年ぶりによみがえったといわれるユニークなもの。庶民の篤い信仰を集め、堂内には信者が金箔を貼った仏像が多数並んでいます。

ヤワラー(チャイナタウン)

ヤワラー(チャイナタウン)

メインストリートの名称と同じくヤワラーと呼ばれるチャイナタウン。1782年のバンコク遷都の際、今の王宮がある地区に住んでいた中国系住民をここに集めたのが始まりとされ、東南アジアでも有数のエネルギッシュな中華街として観光客にも人気のエリアとなっています。ワット・トライミットを参拝したら、大通りと路地の散策へ。大小の市場や商店、料理店、屋台が軒を連ねていて、歩くだけでも楽しめるでしょう。タイ人ご用達の激安問屋街などもあります。

エラワン廟

エラワン廟

敬虔な仏教徒の国として知られるタイですが、古くから民間信仰も盛んです。街にはあちこちでヒンドゥー教の神を祀ったプームと呼ばれる祠があり、人々の篤い信仰を集めています。こちらのエラワン廟は、1950年代建立と比較的新しいものながら、タイでも随一といわれるほどご利益があるとされるプーム。常に花と線香が絶えることなく、熱心に祈りを捧げる人々であふれています。サイアム・スクエアからも近いので、ショッピングがてら訪れてみては?

ジム・トンプソンの家

ジム・トンプソンの家

第二次世界大戦時にアメリカの諜報部員として活躍、戦後タイに住居を定めたジム・トンプソン。当時、衰退の一途をたどっていたタイシルクの事業化に成功し、シルク王とも称される世界的なタイシルクの実業家になりました。そんなジムが住んでいた家が公開されています。アユタヤなどから移築した伝統的なチーク材の建物、ジムが収集した国宝級の美術品などをじっくり見学しましょう。ちなみに、かつての主ジムは1967年に謎の失踪を遂げたとされています。

COLUMN 人気のマーケットを巡ろう!

COLUMN 人気のマーケットを巡ろう!

大小さまざまな市場もバンコク名物のひとつ。手頃な値段でショッピングが楽しめることはもちろんですが、何でもありの雑多な雰囲気や行き交うバンコクっ子のパワフルな姿についワクワクしてしまう人も多いのではないでしょうか。そんなおすすめマーケットの筆頭に挙げられるのが、毎週土・日曜にチャトチャック公園付近で開催されるチャトチャック・ウィークエンドマーケット。かわいいアクセサリーや雑貨、おしゃれな衣料品から食品、ペットまでの1万店以上が集結する巨大市場です。その他、衣料品や靴、化粧品などの店が多いプラトゥーナム・マーケット、道の両側に服飾雑貨の露店がひしめくバンランプー・マーケット、新鮮な野菜や果物などを扱うパーククロン市場も有名でしょう。ほか、歓楽街パッポン通りに夜間出現するパッポン・ナイトバザール、ルンピニ公園の東側に服飾雑貨の店や飲食施設が並ぶスアン・ルム・ナイトバザールなど、夜間のマーケットを食事帰りなどにひやかして歩くのもおすすめです。

スアンパッカード宮殿

スアンパッカード宮殿

ラマ5世の孫にあたるチュムポット殿下の迎賓用に建てられた旧居。館内では、ガンダーラ仏像やラーマキエンの壁画など、殿下夫妻が集めた古美術品を展示しています。展示物ばかりに目が行きがちですが、実はタイの伝統様式の5棟からなる建物も重要。17世紀のアユタヤの建築物を移築したもので、貴重な建築物となっています。

ルンピニ公園

ルンピニ公園

広さ約56ヘクタールとバンコク最大の公園。ラマ6世によって造られました。広大な園内には池や遊歩道があり、早朝からジョギングや太極拳などを楽しむ市民の姿を見ることができます。夜間は人通りが少ないので立ち入らないほうが無難です。

COLUMN ムエタイ観戦で熱くなる!

COLUMN ムエタイ観戦で熱くなる!

日本でもすっかりおなじみになったタイ式キックボクシング、ムエタイ。パンチ、キック、膝蹴りと体全体を武器にして、スピーディーに、そして激しく打ち合う姿がエキサイティングなタイの伝統的な格闘技です。バンコクでは、ラチャダムノン・スタジアム、ルンピニ・スタジアムの2大スタジアムを中心に、毎日どこかで見られるほど頻繁に試合が行われているので、興味のある人はぜひ足を運んでみましょう。試合はおもに夕方から始まり、7試合目あたりにメインのカードが組まれていることが多いようです。迫力満点のリングサイド、賭けに興じる人々の熱気であふれかえる2、3階席と好みで選んで観戦を。

COLUMN 眠らない街バンコクのナイトライフ

COLUMN 眠らない街バンコクのナイトライフ

繁華街や歓楽街の派手なネオンと喧騒、人並みでごった返すナイトマーケット。バンコクは、夜遊びが大好きな人にとっても大変魅力的な街といえるでしょう。観光客に人気のエンターテインメントといえば、前述のタイ舞踊、ムエタイ、そしてニューハーフショーですが、これ以外にもハイセンスなバーで静かにお酒を楽しんだり、パッポンなどのナイトマーケットをひやかしたり、地元の若者で盛り上がるクラブをハシゴしたりと楽しみ方は自由自在です。夜10時くらいまで開いているデパートもあるので、夕涼みがてら散策に出てみるのもいいでしょう。繁華街であれば外出にそれほど不安はありませんが、単独行動は避ける、人通りが少ない界隈に足を踏み入れないなど注意は必要です。

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バンコク近郊

バンコク近郊

旅のヒント

旅のヒント

ときにはバンコクの雑踏を離れ、郊外に足を延ばしてみるのもおすすめです。バンコクとはまたひと味違うおもしろいスポットで、ユニークな体験ができるでしょう。以下はおおむねバンコクから車で約1時間。バスやタクシーでアクセスできますが、現地の旅行会社が催行している日帰りツアーに申し込むのも便利です。日本で探すなら旅行会社やインターネットを通じて、現地で探すならホテルのインフォメーションや日本語のフリーペーパーを活用しましょう。

ローズ・ガーデン

ローズ・ガーデン

約24ヘクタールの敷地内で、タイの文化を紹介するレジャーランド。ゾウの曲芸、タイの文化ショー、タイ舞踊教室、伝統工芸の実演所など、外国人が手軽にタイの文化や風俗に触れられる施設となっています。

ダムノン・サドアク水上マーケット

ダムノン・サドアク水上マーケット

かつて水路の街として知られたバンコクでは、商品を積んだ小舟が行き交う水上マーケットが発達していました。今では失われつつある風情を残そうと政府が開発したマーケットが、バンコクから80キロメートルほどのラチャブリー県にあります。生活雑貨やみやげものを商う舟に混ざって、麺類やお粥など売る舟があるのもユニーク。狭い小舟の上で器用に調理、販売する光景に驚かされるでしょう。活気づくのは朝7~8時なので、早起きして出かけてみてください。

ワニ園

ワニ園

3万匹ものワニを飼育するワニ園です。もとはワニ皮製品に使うワニを養殖していた施設ですが、現在は観光施設としてにぎわっています。最大で体長9メートルに及ぶ大きなワニを筆頭に、園内では大小さまざまなワニをじっくり観察可能。エサやり体験や、飼育係とワニの格闘ショーも人気です。

ナコン・パトム

ナコン・パトム

パーリ語で「最初の都市」を意味するナコン・パトムは、タイ最古の街として知られる古都です。インドから仏教が初めて伝来した地と伝わり、7~9世紀にはモン族の王国の都があったといわれています。最大の見どころは、高さ120.45メートルと世界最大の仏塔であるプラ・パトム・チェディー。3世紀頃に建てられたタイ最古の仏塔ともいわれ、19世紀にラマ4世によって改修されています。バンコクから西へ、車で約1時間です。

パタヤ

パタヤ

1960年代にアメリカ軍の保養地として開発されたビーチリゾートです。多数のホテルやレストランが建ち並ぶパタヤ・ビーチ、その南側には地元の人でにぎわうジョムティエン・ビーチがあり、ビーチアクティビティーや宿泊施設も豊富。レストランやバー、郊外のテーマパーク、ウォーキン・ストリートをはじめとした夜のにぎわいまで、多様な魅力を持つリゾートといえるでしょう。バンコクから車で約2時間と近く、欧米人を中心ににぎわっています。

カンチャナブリ

カンチャナブリ

ナコンパトムのさらに西、ミャンマーとの国境に近いエリアにある町です。アユタヤ朝時代、ビルマ(現ミャンマー)からの侵入を防ぐために整備された歴史ある地ですが、この町を有名にしたのは映画『戦場に架ける橋』(1957年)でしょう。映画で描かれたとおり、第二次世界大戦中には、日本軍がビルマへの鉄道を建設するために多くの犠牲者を出しました。悲劇のシンボルともいえるクウェー川鉄橋を中心に戦争の爪跡を見ることができます。また、周辺には国立公園に指定されている雄大な自然が広がっていて、バンコク周辺では屈指のネイチャースポットとしても知られています。エレファントトレッキング、ミャンマーとの国境と少数民族の村訪問など、ツアーも豊富です。

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アユタヤ

アユタヤ

旅のヒント

旅のヒント

バンコクの北76キロメートル。世界遺産にも登録される古都・アユタヤの歴史は、1350年にアユタヤ朝初代国王によって開かれたことに始まります。以後33代・417年間にわたって王都として栄え、1767年にビルマの侵攻によって陥落、廃墟となりました。町は、東西7キロメートル、南北4キロメートルの長方形をしていて、四方を川に囲まれています。移動にはトゥクトゥクなどのほか、起伏が少ないので時間がある人はレンタサイクルを使うのもおすすめです。

ワット・プラ・スィー・サンペット

ワット・プラ・スィー・サンペット

1491年頃に完成したアユタヤ王室の守護寺院。1500年には黄金に覆われた高さ16メートル、171キログラムの巨大な仏像が建造されましたが、ビルマによる侵攻で寺院もろとも破壊。15世紀に建てられたセイロン様式の3基の仏塔のみが残されました。苔むした廃墟にすっくと建つ均整の取れた仏塔は今なお美しく、アユタヤのシンボルとしてライトアップされる夜はことのほか幻想的な雰囲気に包まれます。内部には3人の王の遺骨が納められています。

バン・パイン宮殿

バン・パイン宮殿

アユタヤからチャオプラヤー川を約20キロメートル南下した地にある宮殿。1637年に26代王が夏の離宮として建てたもので、川の中州にある珍しい宮殿でもあります。王朝の滅亡後は放置されていましたが、19世紀になって再建。現在も王室の離宮として使われています。西洋や中国の建築様式も取り入れた、絢爛豪華にしてユニークな建築の数々が見ものです。

COLUMN アユタヤで活躍した日本人――山田長政

COLUMN アユタヤで活躍した日本人――山田長政

中国、ペルシャ、ポルトガルなどとの交易を行い、国際都市としても栄えたアユタヤ。外国人街の建設が許可されると、ヨーロッパ各国に交ざって朱印船貿易で渡タイした日本人による日本人町も誕生しました。1612年頃、静岡県沼津港からタイに渡って日本相手の貿易で活躍したのが山田長政です。ビルマとの戦いで功績をあげるなどアユタヤ王朝の発展にも貢献し、最高の官位を得たといわれています。この時代は日本人町も活況を呈し、最盛期には3000人以上が暮らしていたとされています。しかし、長政が何者かに暗殺され、日本では鎖国令が発布されるとともに衰退。今は当時の面影は残されていませんが、長政の像や記念碑、泰日協会記念館などにその足跡をしのぶことができます。

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スコータイ

旅のヒント

旅のヒント

バンコクの北方約440キロメートルの地にあるスコータイは、1238年から120年の間スコータイ朝の王都として栄えた町です。タイ族が初めて築いた独立王朝であり、仏教を国教とし、クメール文字を改良したタイ文字が考案されるなど、重要な時代でありました。スコータイの町は約10キロメートル離れた旧市街と新市街に分かれ、見どころは旧市街に集中。ホテルが多いのは新市街ですが、歴史的な雰囲気に浸るなら旧市街で宿を探すといいでしょう。遺跡観光にはレンタサイクルが便利です。観光の際は必ず飲み物を持参するのを忘れずに。

ワット・マハタート

ワット・マハタート

歴代の王の庇護を受けるなど、城壁に囲まれた遺跡群のなかでももっとも重要な寺院。世界遺産にも登録されている歴史都市スコータイの中心的存在となっています。200メートル四方の境内に、209基の仏塔、10の礼拝堂、8の仏堂、4つの聖池と本堂が残っていて、スコータイ朝に花開いたタイの仏教文化を鮮やかに感じることができます。中央の仏塔のハスのつぼみの形は、スコータイ時代を象徴する意匠としても知られています。

ワット・シーサワイ

ワット・シーサワイ

城壁内の南端に建つ寺院で、周囲の遺跡とは明らかに異なるクメール様式の塔を持つ寺院です。クメール帝国時代にヒンドゥー教寺院として建立されたものを仏教寺院にしたもので、スコータイの歴史を映す貴重な遺跡のひとつといえるでしょう。どこかアンコールワットを思わせる3基の塔のほか、境内のシヴァリンガなどにクメール帝国時代の面影を見ることができます。石像などは長く放置された時代に盗難にあってしまっていますが、一部は博物館に保存されています。

ダー・パー・デン堂

クメール帝国時代の祠堂跡で、城壁内に建つ遺跡群の中でも異彩を放つ遺跡がこちらです。祠堂上部は崩落して失われていますが、スコータイ朝時代の建造物がレンガを積み上げて建造されているのに対し、この祠堂は大きなラテライトで造られ、荒々しい岩肌をさらしているのが特徴です。1950年代の発掘で、アンコールワットの様式に似たヒンドゥー教の神像が発見されたことから、12世紀には建てられていたのではないかと推察されています。

ラームカムヘン国立博物館

ラームカムヘン国立博物館

城壁内に造られたミュージアムで、スコータイやその周辺で発掘された貴重な史料を保存・展示しています。クメール帝国時代の美術品や、タイ語で書かれた初めての石碑、スコータイ時代の特徴である遊行仏像などはぜひ見ておきましょう。ラームカムヘンは、スコータイ朝第3代の王で、在位は1279~1300年。王朝でもっとも偉大な業績を残した「大王」として知られています。

ワット・シー・チュム

ワット・シー・チュム

美しい曲線美、ほっそりとした体を持つスコータイ時代らしい仏像が必見です。仏像は高さ約15メートルと巨大なうえに、四方をモンドップという厚く高い壁に囲まれた本堂に納められているのも特徴的。内部に立って間近で見上げると、神秘的な迫力に圧倒されることでしょう。14世紀末に建造されたと伝わり、20世紀半ばに修復されました。城壁の外側、城壁より北西の方向に建っています。

ワット・プラ・パーイ・ルアン

ワット・プラ・パーイ・ルアン

ワット・マハタートに次いで重要な寺院とされています。ワット・シーサワイ、ター・パー・デン堂と並びクメール帝国時代に建造されたもので、こちらはその後仏教寺院に改修されました。3基あったという塔は現在1基を残すのみとなっていますが、表面に漆喰装飾を施したスコータイ期の特徴を見ることができます。城壁内、東部にあります。

ワット・トラパン・トン・ラーン

ワット・トラパン・トン・ラーン

城壁外東側エリアを代表する見どころです。四角形の本堂の壁にスコータイ期の仏教美術のなかでも最高傑作といわれたレリーフがあったことで知られていますが、現在はほとんどが欠落してしまっています。レプリカが国立博物館に展示されているので、合わせて見学するといいでしょう。四方の壁には、ブッダの説教や天女とともに降臨する図が描かれています。

スワンカローク博物館

タイの焼物発祥の地、スワンカロークにある小さな博物館。スコータイの西方、スコータイとともに世界遺産に登録されたシーサッチャナーライの遺跡公園近くにあります。発掘された初期の窯の跡を保護するように建っていて、素朴な初期のスワンカローク焼や、窯の様子を知ることができます。周辺には、現代のスワンカローク焼やスコータイ朝時代の作品のレプリカを売るみやげ物店が数軒あり、遺跡巡りの記念品を探すことも可能です。

COLUMN 宋胡録焼

美術や茶道の心得がある人なら、耳にしたことのある「宋胡録焼(すんころくやき)」。豊臣秀吉時代以前に朱印船貿易で日本に渡り、美術愛好家や茶人の垂涎の的となったことで知られる焼物です。宋胡録焼とはすなわスワンカローク焼のことで、スコータイ朝時代にラームカムヘン大王が中国の元から陶工を招いて作らせたのが始まりといわれています。最大の特徴は、中国やベトナムの陶磁器に見られるような青色の顔料を用いず、鉄分を多く含んだ顔料で下絵を付け、その上に釉薬をかけて焼いた独特の色合いです。顔料に用いる泥土の成分などによって仕上がりが大きく左右されること、16世紀以降は衰亡したことなどから世界的な注目を集め、スコータイ朝時代の遺跡の発掘が進んだ1960年代以降に復活を果たしています。タイの陶磁器の始祖でもあり、日本との縁も浅からぬ宋胡録焼。スコータイと周辺の遺跡観光の際には、ぜひ注目してみてください。

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チェンマイ

チェンマイ

旅のヒント

旅のヒント

タイ北部のゲートシティとして知られるチェンマイ。1894年にチャクリー朝に統合されるまで、タイ北部を600年間にわたって治めたランナータイ王国の首都として栄えた古都です。市街は濠と城壁に囲まれた旧市街と東側の新市街に分かれていて、観光エリアは広大。旅の醍醐味となる寺院巡りだけでも、膨大な時間が必要となります。効率的に巡るなら、エリアごとにしっかりとしたプランニングを心がけましょう。観光地だけに、タクシー、トゥトゥク、ソンテオ、サムロー、レンタサイクルなど移動の足は充実しています。

チェンマイ旧市街

チェンマイ旧市街

ほぼ正方形を描く濠に囲まれたチェンマイの旧市街。今は人影もまばらなアユタヤなどの旧市街と異なり、こちらは現役の「市街地」としてにぎわっています。メインとなる入口は東側のターペー門。この付近にはレンタサイクルの店なども多く、観光のゲートともなるところです。旧市街最大の見どころは、やはりワット・プラシンとなるでしょう。1345年、5代目の王が父王の遺骨を納めるために建立した仏塔がもとになり、後に寺院となったものです。創建当時の建物は失われていますが、ランナータイ様式を始めさまざまな建築様式が見られる建造物群は北部タイの伝統芸術の極みといわれるもの。プラシン像を祀る礼拝堂には、北部タイの伝統的な生活様式を描いた壁画があり、こちらも必見となっています。

ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ

ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ

王国の聖地と崇められてきたドイ・ステープ山の山頂に、1383年にクーナ王が建立した寺院。標高1080メートルと見晴らしのいい場所に建つだけに、信者や観光客などいつも多くの人でにぎわっています。ナーク(蛇神)に守られた長い階段が続いていますが、現在はケーブルカーを利用して登頂することも可能です。チェンマイ市街を見守るように建つ高さ22メートルの黄金の仏塔をはじめ、色鮮やかな壁画や金の仏像など、華やかな仏教文化を堪能してください。

ナイトバザール

ナイトバザール

チェンマイ滞在中、夜の楽しみにぜひ訪れたいのがこの夜市です。営業時間はおおむね18時から23時くらいまで。新市街のチャン・クラン通りにあるナイトバザールビルを中心に数え切れないほどの露店や屋台が軒を連ね、歩くだけでも楽しい雰囲気を感じられます。売られているのは、おもにシルク製品や民芸品、山岳民族の衣装やアクセサリーなど。屋台やフードコートで夕食を取りながら、ゆっくりと回ってみてください。

メーサー・エレファント・キャンプ

メーサー・エレファント・キャンプ

チェンマイ北部の町・メーサーにある施設です。タイでは神の使いともいわれるゾウですが、なかでも北部タイの山岳民族であるカレン族は古くからゾウを調教し、ゾウとともに山の暮らしの伝統を守ってきた人々として知られています。ここは、そんな伝統を活かしたトレーニングキャンプで、ゾウによるコミカルなショーは必見です。一番人気のトレッキングは、ゾウの背中に揺られて周辺を30~60分歩くプログラム。勇気を出してチャレンジしてみては?

ボーサン

ボーサン

チェンマイ近郊には、さまざまな少数民族の伝統文化や芸能が今に息づくスポットが多数点在しています。竹と紙を使った手作りの傘作りで知られるボーサンもそのひとつ。街道沿いに並ぶ工房では、骨組み作りから傘張り、彩色まで今も手作りで行う製作工程を見学できるほか、オリジナルの絵を描いてもらって世界にひとつのおみやげを買い求めることが可能です。毎年1月にはボーサン傘祭りが行われることでも有名です。

ドイ・インタノン国立公園

ドイ・インタノン国立公園

タイ北部では、山岳部の自然を徒歩で巡るトレッキングツアーが人気です。チェンマイからいけるエリアでは、豊かな自然が残るドイ・インタノン国立公園が代表的なスポット。標高2565メートルの最高峰インタノン山を中心にした1005平方キロメートルの公園で、うっそうとした緑と可憐な花々、点在する滝などが訪れる人を歓迎してくれます。園内にはカレン族やモン族の村が点在しています。チェンマイ発のツアーを利用すると便利です。

COLUMN タイ北部の山岳民族を訪ねて

COLUMN タイ北部の山岳民族を訪ねて

タイ北部の山々には、独自の伝統文化と生活様式を守る少数民族の人々が数多く暮らしていることでも知られています。アカ族、リス族、カレン族、モン族、ラフ族、ヤオ族などが代表的で、それぞれに意匠を凝らした民族衣装や生活環境に合わせた独特の住居、生活習慣を持っています。チェンマイでは、こうした人々の村を訪ねるツアーが多数組まれていて、なかでもトレッキングツアーは欧米人旅行者などにも大変人気があります。また、より素朴な伝統を守る村を訪れたい場合は、近郊のチェンライやメーホーソーンまで行き、そこからツアーに参加するのも一案でしょう。道路事情の関係から、トレッキングツアーに参加するのは乾季(11~1月)がベストシーズンとなります。

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東北地方(イサーン)

旅のヒント

旅のヒント

「イサーン」と呼ばれるタイ東北部は、タイのなかでもひときわ素朴な風情が楽しめるエリアです。一帯には緑濃い森林やのどかな田園風景が広がり、歴史や文化面で強い影響を受けたラオスやカンボジアの雰囲気をも感じ取れるでしょう。都市間の移動はおもに長距離バスとなり、都市内や近距離の移動は市バスやトゥクトゥク、ソンテオなど。都市部ではタクシーも走っていますが、バンコクと違ってメーター制は少なく、交渉制となります。

ナコーン・ラチャシマー

ナコーン・ラチャシマー

イサーンの中心にしてタイ第3の都市です。設備の整ったホテルやイサーン各地への鉄道やバスが発着しているので、東北部へのゲートシティとして活用しましょう。市内は堀で囲まれている旧市街と西側に続く新市街に分かれていて、城壁の門の跡も4カ所残されています。また、クメール文化の出土品が展示されている国立博物館、10世紀に建てられたと伝わる郊外のクメール寺院跡など、かつてこの地を支配したクメール帝国の足跡をたどることができるでしょう。

ピマイ遺跡

ピマイ遺跡

タイ国内を代表するクメール遺跡で、11世紀後半にクメール帝国のスールヤバルマン1世の時代に建てられたといわれています。かつては厚い城壁で囲まれていた街全体が遺跡公園として保護されていて、今なお残る北、西、南の壮大な門、各種の像、中央祠堂など多くの見どころが点在しています。建築様式はアンコールワットに共通する部分が多く、規模も同様に壮大なものだったと考えられているなど歴史好きならぜひ訪れたいスポットといえるでしょう。一帯の遺跡から出土した美術品や仏像を展示する国立博物館も必見です。

スリン

スリン

これぞタイの田舎町というのどかなスリンですが、年に一度開催される象祭りはタイを代表するイベントとして有名です。これは、スリン近郊に住むクイ族の人々が昔からゾウの調教に秀でていたことにちなんで1960年に始まったもの。11月中旬の2日間、タイ全土から数百頭ものゾウが集い、サッカーや綱引きなど多数のユニークなイベントが開催されます。また、郊外には、パノムルン遺跡やシルクや銀製品、木製家具などを作る村も点在しています。

パノムルン遺跡

パノムルン遺跡

ピマイ遺跡、カンボジア国境にあるカオ・プラ・ビーハン遺跡と並ぶタイ屈指のクメール遺跡にして、イサーン地方の代表的な見どころです。スリン郊外にあるので、ここを拠点に観光すると便利でしょう。「パノム」とはクメール語で「丘」の意味で、その名の通り小高い丘の上に建っています。アンコールワット同様に12世紀頃に建造されたといわれ、丘の麓には同じくクメールのムアンタム遺跡も残っています。一帯は遺跡公園に指定されています。

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プーケット島

プーケット島

旅のヒント

旅のヒント

タイ南部、マレー半島の西岸にあるプーケット島は、タイを代表するリゾートアイランドとして世界的に知られています。島は南北50キロメートル、東西20キロメートルと大きく、ビーチは西海岸、最大の町であるプーケットタウンは東海岸と、見どころや滞在エリアは点在しています。まずは、旅の目的や趣向に合わせて、滞在エリアを吟味しましょう。島内の移動はプーケットタウンを拠点に運行されているソンテオ、効率よく使えるトゥクトゥクが便利です。

COLUMN プーケット島の人気ビーチ

COLUMN プーケット島の人気ビーチ

「アンダマン海の真珠」とも称され、美しい海が魅力のプーケット島。ビーチはおもに島の南西部に点在しています。波が穏やかでもっとも人気が高いのがパトンビーチ。ここから南側に岬を越えていくと、長期滞在者の多いカロンビーチ、南北2つの入り江に分かれて異なる表情を見せるカタビーチ、島の最南部に近いナイハンビーチと続いていきます。一方、パトンビーチの北側は喧騒とは無縁の静かな風景が広がっていて、カマラビーチ、スリンビーチ、ナイトンビーチと続き、さらに北上すると島内随一の美しさで知られ、ウミガメの産卵地域にもなっているマイカオビーチ、ナイヤンビーチなどがあります。いずれもパトンビーチからは日帰りもゆうに可能なので、毎日違う風景を探して探訪してみるのもおすすめです。

プロムテープ岬

プロムテープ岬

島の最南端にある岬で、プーケット島が浮かぶアンダマン海と周辺の島々が美しく見渡せるビュースポットとして知られています。天気のいい昼間は海と島々の緑のコントラストがすばらしく、夕方は一帯を赤く染めて沈んでいく夕日が格別です。周辺のビーチで遊んだ後に立ち寄るのもいいでしょう。岬には仏教寺院、海の安全を祈願する像が建っています。

プーケットタウン

プーケットタウン

島の行政と経済の中心地で、観光客中心のビーチエリアとは違う地元の人々の生活が垣間見られるエリアです。町の歴史は、19世紀に中国とインドを結ぶ海上交易の拠点として栄えたことに始まります。現在は大型ショッピングセンターがある一方で、裏通りにはかつてポルトガル人などが住んだコロニアル様式の洋館なども残っていて、のんびりとした散策も楽しめるでしょう。

プーケットファンタシー

プーケットファンタシー

カマラ・ビーチにある観光客向けの巨大なテーマパークです。園内ではタイの伝統芸能や文化などを伝えるパレードやショーが行われているほか、4000人を収容する巨大なビュッフェスタイルのレストラン、ハヌマンの洞窟などアドラクション施設も充実。最大の見ものは、ラスベガススタイルを取り入れた華やかなショーで、タイの伝統舞踊に空中アクロバット、マジック、ゾウやトラのショーなどを組み込んだ華やかな世界が堪能できます。

COLUMUN リゾートスパで極上のひとときを

COLUMUN リゾートスパで極上のひとときを

タイ有数のリゾートとして知られるプーケットでは、さまざまなスパやマッサージも人気体験のひとつになっています。高級ホテル内にあるものから一軒家スタイルまで種類はさまざまですが、その多くがビーチリゾートならではの開放感にこだわっているのが特徴。湾を見下ろすオープンエアのトリートメントルームでくつろげるものや、オンザビーチで行われるもの、豊かな緑の中に建つ東屋で行われるものなど、いずでもバンコクではまず味わえない至極の環境といえるでしょう。サロンごとに趣向を凝らしたメニューを用意しているので、滞在中に何軒かハシゴしてみるのも贅沢。マリンスポーツで疲れた体と肌をしっかりとリセットしてから帰国するのもおすすめです。

COLUMN ひと足伸ばしてクラビ&ピピ島へ

COLUMN ひと足伸ばしてクラビ&ピピ島へ

リゾート気分を満喫したら、大自然が息づくスポットへ足を伸ばしてみる体験はいかがでしょうか。プーケットから船で1時間または車で約3時間、バンコクから国内線も運航しているのがクラビです。石灰質の山々が風波で侵食されてできた変化のある地形に、無人島や美しいビーチ、洞窟、温泉などが点在しているほか、ボートでしかアクセスできない陸の孤島にあるビーチなどもあって見どころは豊富。滞在してのんびり楽しむのもおすすめです。一方のピピ島は、プーケットの沖45キロメートルに浮かぶ2つの島。小さなほうのピピ・レ島は映画『ザ・ビーチ』のロケ地として脚光を浴びた無人島です。プーケットからは船で約45分~1時間45分、マリンアクティビティーを含めた日帰りツアーも多数催行されています。

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サムイ島

サムイ島

旅のヒント

旅のヒント

南北25キロメートル、タイ国内では3番目に大きな島として知られるサムイ島は、プーケット島とはマレー半島を挟んで反対側のタイ湾に浮かぶ島。近年はプーケットに次ぐ有数のリゾートアイランドとして人気ですが、島全体が緑で覆われ、町もリゾートも静かな雰囲気。滞在エリアとなるビーチは、島の北部から東部にかけて点在しています。移動にはソンテオやタクシーを使うことになりますが、南部にまで足を伸ばすならレンタカーを使うのも一案でしょう。

ビッグ・ブッダ

ビッグ・ブッダ

島の北東部にある小さなフアン島に建立された黄金の仏像でで、サムイ本島からは陸続きになっています。仏像は高さ15メートル以上あり、サムイ島を見守るように鎮座しています。周囲は回廊になっていて、サムイ島のほかパンガン島なども美しく眺められるでしょう。

サムイ・モンキー・シアター

サムイ・モンキー・シアター

島内にいくつかある観光客向けのアトラクション施設のひとつです。タイ南部では、樹上になるココナッツの実を収穫する際に、人間に代わって木登りが上手なサルたちが活躍してきました。ここでは、そんなサルのココナッツ落としやギター弾きなどかわいらしい芸を見ることができます。記念撮影もばっちりで、家族連れなどにおすすめです。

COLUMN サムイ島の人気ビーチ

COLUMN サムイ島の人気ビーチ

にぎわいの中心は、東海岸にあるチャウエン・ビーチです。全面遠浅の穏やかな海岸なので、ファミリーでも安心して遊べるでしょう。2番目に人気なのはさらに南下したラマイ・ビーチですが、ここはバンガローなどに長期滞在する人が多いことで知られています。プライベート感覚を重視する滞在なら、北東端に近いチョーン・モン・ビーチなどもおすすめです。サムイ島には、ここを始め切り立った崖で周囲と遮断された隠れ家的なビーチがいくつかあり、崖上に建つ高級ホテルに滞在しながらプライベート感覚で静かな時間を過ごすというスタイルも人気となっています。

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グルメ

とかく「辛い!」というイメージが先行しがちなタイ料理ですが、実際は甘味や酸味、豊富なスパイスとの組み合わせを重視する多彩な味わいが特徴です。辛味についても、何種類ものトウガラシを料理によって使い分けるなど、奥深い世界が広がっているといっていいでしょう。マイルドな宮廷料理、刺激的な庶民派料理、各地に伝わる地方料理など、それぞれの味を楽しんでみましょう。

1.タイ料理
主食となるタイ米に、スープや野菜炒め、サラダ状の和え物など数種類のおかずを組み合わせていただくのが代表的なスタイルです。おもな食材は、豚肉、鶏肉、川魚、エビ、カニ、イカ、多種多様な野菜類と果物、ナッツなど。調味料はナンプラーと呼ばれる魚醤、トウガラシ、ココナッツミルクなどが多用されるほか、コリアンダーやレモングラスなどの香草や柑橘類の葉などが香り付けに使われています。なお、トム(煮る)・ヤム(和える)・クン(エビ)など、タイ語の料理名は調理法と素材の単語の組み合わせであることが多く、簡単なタイ語をマスターするとさらに楽しみが広がるでしょう。
◆ガイヤーン
屋台などでおなじみのタイ風焼き鳥。おやつ代わりに、あるいはつまみとしてタイのビールなどとともにいただくのも美味です。
◆トムヤムクン
ご存知、エビを入れた辛くて酸っぱいスープ。庶民派の食堂などでは、クン(エビ)以外のさまざまなバリエーションに出会えます。
◆トムカーガイ
トム(煮る)・カー(ショウガ)・ガイ(鶏肉)。スープ料理としてはタイではトムヤムクン以上に一般的な味で、ココナッツミルクの濃厚な風味がクセになります。
◆ゲーンキアオワーン
グリーンカレーと呼ばれることもあり、緑色のトウガラシとココナッツミルクを使って豚肉や魚介を煮込んだ料理です。こちらも高級レストランから大衆食堂までどこでも出されていて、タイ米によく合います。
◆ソムタム
青いパパイヤを使ったサラダ風の和え物。酸味とハーブが爽快感たっぷりで、高級店はマイルド、大衆料理店では激辛なものもあります。
◆カオパットサパロット
パイナップルチャーハンとも呼ばれる炒めご飯。くりぬいたパイナップルに盛られて出されることも多く、日本人にも大人気の一品。
◆クイティアオ
屋台を代表する麺料理。各店こだわりのスープと具材を用意していて、たいてい米粉を使った麺、中華風の麺、汁あり、汁なしと好みで選んで注文できます。
◆タイスキ
日本のすき焼きをルーツにしたとの説がありますが、しゃぶしゃぶに近い鍋料理です。肉・魚介・豊富な野菜を茹で、各店こだわりのタレにつけていただきます。大勢で鍋を囲む楽しさもひとしおです。
◆スイーツ
ココナッツミルクやモチ米と、マンゴーやバナナなどの南国フルーツを合わせたスイーツが人気です。もちろん、バナナなどを揚げただけの素朴なおやつや、豊富なフレッシュフルーツ、アイスモンスターと呼ばれるカキ氷やケーキ、ムースなどの現代的なスイーツまで、バンコクなどでは選びきれないほどの味が楽しめるでしょう。
◆イサーン料理
タイ米の代わりにモチ米を主食とするイサーン(東北地方)。ハーブや野菜も独特のものを使い、ココナッツミルクを使わずに辛めに仕上げるなど、地方料理の代表格となっています。ガイヤーンは代表的なイサーン料理です。
◆南部料理
マレー文化の影響を色濃く受けたタイ南部地方の料理。イスラム風のカレーなど独自の食文化を築いています。
◆中華料理
現代タイ料理に強い影響を与えた中華料理。各都市には多数の中華料理店があり、潮州料理を筆頭に中国各地の味を楽しむことができます。
トムヤムクントムヤムクン
カオパットサパロットカオパットサパロット
タイスキタイスキ
ゲーンキアオワーンゲーンキアオワーン
南国フルーツを使ったカービング南国フルーツを使ったカービング
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特産品・おみやげ

海外旅行でのショッピングは欧米のブランド物が中心という人でも、ここでは「メイド・イン・タイ」の品々に夢中になってしまう…。タイは、そんなオリジナリティあふれるショッピングが楽しめる国といえるでしょう。クラフトの国といわれるほど豊富な手工芸品から、現代的なファッション雑貨まで、自由自在に買物を満喫してください。

1.タイシルク
各種の布製品がありますが、おみやげやギフトでもっともポピュラーなのが色鮮やかで光沢のあるタイシルクです。スカーフやネクタイ、バッグやポーチなどの既製品のほか、専門店で生地を選んでオーダーメイドを楽しむのもおすすめです。テーブルウェアとしても質のいい商品がそろっています。
2.陶磁器
宮廷ご用達として知られるベンジャロン焼、風格ある淡いグリーンの光沢が美しいセラドン焼、スコータイ王朝時代に生まれたタイの陶磁器の始祖スワンカローク(宋胡録)焼など、いずれも実用にもインテリアにも使える質のいいものがそろっています。
3.木工品・竹製品
マンゴーなど南国ならではの木材を使ったインテリア小物や、ぬくもりの感じられる人形などの置物に加えて、竹を使った生活雑貨など種類豊富にそろっています。各地のショッピングセンターやみやげ物店などでお気に入りを探してみましょう。
4.オリエンタル雑貨
コットンやシルクを使ったバッグ、少数民族に伝わる布地を使ったバッグ、サンダルなど、伝統を活かして現代風にアレンジしたファッション小物も豊富です。タイらしいおみやげとしておすすめです。
5.バンコク発ファッション
バンコクは、プリント技術を駆使した鮮やかな発色の衣類から皮革製品、シルバー製品など日本でも注目を集めそうなファッションアイテムの宝庫です。タイ語やタイ企業のロゴを使ったTシャツなどおみやげに最適なものから、バンコクで人気の最先端モードまで、ショッピングセンターやマーケットを歩いて探してみてください。

◆VAT(タイの消費税)払い戻しについて
タイへの旅行者は、タイ国内で購入した合計B5000以上の買物について7パーセントの税金分を帰国時に空港で払い戻して貰うことができます。おもな条件と方法は以下のとおりです。詳細は政府観光庁のホームページなどでご確認ください。
1.条件
タイ人以外の観光客である人
タイ滞在が年間180日未満である人
バンコク、チェンマイ、プーケット、ハジャイの4つの国際空港から空路でタイを出発する人
航空会社の乗務員でない人
払い戻しの申請を購入日から60日以内に本人が行うこと
2.方法
「VAT」のロゴを掲げた店で、B2000バーツ以上購入した日に、パスポートを提示し「VAT払い戻し申請書」に必要事項を記入します。申請書と「税金請求書(TAX Invoice)」を受け取ります。出国時に、それらの書類を空港の税関カウンターに提出、購入品とパスポートを提示してスタンプを押してもらいます。チェックイン後、VAT払戻しのカウンターで払い戻されます。
美しいタイシルク美しいタイシルク
種類も豊富な陶磁器種類も豊富な陶磁器
バンブー製品バンブー製品
オリエンタル雑貨オリエンタル雑貨
ショッピングセンターショッピングセンター
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国内交通

1.空港から市内へ
  • スワンナプーム国際空港からバンコクへ
    2006年9月より供用開始となった現空港は、バンコク中心部から東南約25キロメートルに位置しています。国際・国内線が1つのターミナルビル内にあり、到着ロビーにはTAT(タイ国政府観光庁)やTHA(タイホテル協会)、両替所、レンタル携帯電話ショップなどひととおりの施設がそろっています。バンコク市内までは、渋滞がなければ車で約40分。また、現在、空港線(エアポート・リンク)が開業に向けた工事を進めています。
    • タクシー
      もっとも便利な交通手段です。タクシー乗り場から乗車し、運転手に行き先を告げます。料金はメーター制で、中心部までB250が相場。それ以外に空港使用料としてB50、高速道路を利用した場合は通行料が加算されます。
    • エアポートバス
      市内の主要ホテル・スポットに停車するエアポートエクスプレス(AE/高速バス)が4ルート運行されています。いずれも空港を起点にし、AE1(シーロム線)、AE2(カオサン線)、AE3(スクンヴィット線)、AE4(ファランポーン線)が、5:00~24:00の間に30~50分間隔で運行。路線によって一定人数がそろってからの発車となります。乗り場は旅客ターミナルビル1階にあり、チケットカウンターでチケットを購入して乗車します。所要約1時間30分、料金は全線片道B150です。
    • エアポートリンク(高速鉄道)
      2010年8月23日より開通しました。Express(急行)とCity Line(各駅停車)があり、Expressならスワンナプーム空港駅(空港ターミナルビル地下1階より直結)からバンコク都心のマッカサン駅までノンストップで約15分で、City Lineはスワンナプーム空港駅からパヤタイ駅まで約30分で到着します。料金は、ExpressでB100、City LineはB15で、チケットは窓口または券売機で購入できます。
    • 路線バス
      一般の路線バスで、24時間運行かつもっともリーズナブルな移動手段です。利用する場合は、まずターミナルビル2階から空港内を循環する無料シャトルバスに乗車し、約3キロメートル離れたパブリック・トランスポーテーション・センターへ。ここで路線番号を確認して目的地へのバスに乗車してください。料金は距離制となり車内で支払います。バンコク市内はもちろん、パタヤやノーンカーイ行きなど長距離バスも運行しています。
  • プーケット国際空港からプーケットへ
    プーケット市街の北約25キロメートルのところにあります。バンコクに比べると大変規模の小さな空港ですが、両替所やホテルの案内所などはそろっています。プーケットタウン、パトン・ビーチへはそれぞれ所要45分程度。宿泊するホテルによってはバスでの送迎を行っているところもありますので、予約時に確認しておきましょう。
    • タクシー
      到着ロビーにあるカウンターで目的地を告げ、料金を支払ってから乗車します。料金は行き先によって決まっていて、料金表が出ているので安心です。
    • ミニバス
      タクシーより時間がかかりますが、パトン・ビーチやプーケットタウンへと運行されています。
2.国内線
バンコクを起点に主要都市を結ぶ航空路線が就航しています。バンコク発で便数が特に多いのはプーケット、チェンマイ、サムイで1日何便も運航。地方都市間の路線は数少ないものの、多少は運航されています。主要航空会社はタイ国際航空、バンコク・エアウェイズ、タイ・エアアジア、オリエント・タイ航空、ワン・ツー・ゴー航空など。近年、ローコストキャリアの進出で価格競争が激化していて、プーケット線やチェンマイ線などでは破格のキャンペーン料金なども登場しています。
3.バス
庶民にとってもっとも一般的な移動手段。都市内を移動するのに使う路線バスは、バンコクなど大都市で発達。特にバンコクの路線バスはルートも種類も非常に多く複雑なため、旅行者が乗りこなすにはある程度の慣れが必要でしょう。書店などで売られているバスルートマップを購入するのがおすすめです。乗車の際はバス停に立ち、目当てのバスが来たら手を挙げて乗車。降車するバス停が近づいたら車内のブザーを鳴らします。料金は車内で支払うので、小額紙幣か硬貨を用意しておきましょう。
都市間など遠距離路線にも多数のバスが運行しています。この場合は通常まずバスターミナルへ行き、チケットを購入してから乗車します。長距離を走る大型バスの場合、大きく分けて4種類の等級があり、車体の豪華さやエアコンの有無で料金が異なります。バンコクには行き先方面別に3つのバスターミナルがあるので注意が必要です。
4.鉄道
バンコクのBTSと地下鉄を除いて全て国鉄の運営で、おもにバンコクのファランポーン駅を起点に北線、南線、東線、東北線の4つが主要都市を結んでいます。チケットは駅構内の窓口または旅行会社で購入。列車は特急、急行、快速、普通の4種類があり、車両は1~3等の3種類です。夜行列車の場合は寝台車もあります。長距離列車では遅延も珍しくありませんが、他の乗客との触れ合いがあったり、車内販売で各地の庶民派グルメが楽しめたりと旅の楽しみは航空機やバス以上。運賃も安く、時間に余裕のある旅行におすすめです。
5.タクシー
都市部では便利な移動手段としてかなりの台数が走っています。上部に「TAXI METER」と表示してあるものがメーター制、「TAXI」とのみ表示されているのが交渉制で、現在バンコクではほとんどがメーター制になっています。路上や、一部で設置してあるタクシー乗り場で手を挙げて停めて乗車します。メーター制の場合でも、乗車したらメーターが作動しているかを確認しましょう。作動していない場合は強く要望することをおすすめします。
6.BTS(スカイトレイン)
バンコク中心部を走る高架鉄道です。現在、モーチット~オンヌット間のスクンヴィット線、ナショナル・スタジアム~サパーン・タクシン間のシーロム線が運行されていて、2線はサヤーム駅で接続されています。運転時間はおおむね朝6時~深夜0時。乗車する場合は駅の切符売り場でチケットを買い、改札を通って入場、乗車します。料金はゾーン制になっていてB15~B40。なお、駅構内や車内での飲食は禁止されています。
7.MRT(地下鉄)
2004年7月に開通したタイ初の地下鉄で、バンコクのファランポーン~バンスー間を結ぶチャローン・ラチャモンコーン線(ブルーライン)1路線が運行しています。BTSがカバーしていないファランポーン駅やラチャダピセーク通り周辺へのアクセスに便利で、BTSとは3駅で乗り換え可能です。乗車方法は日本とほぼ同じ。自動改札が導入されていて、乗車券(トークンまたはカード)はタッチ方式になっています。BTS同様に駅構内や車内での飲食は禁止です。
8.ソンテオ
ピックアップトラックや中型トラックの荷台を改造したもので、10名前後が乗車できる乗り合い自動車。地方都市で活躍しています。おおむね運行エリアが決まっているので、行き先を確認してから乗車。下車する際は座席の紐を引っ張るか車内のブザーを鳴らすなどして運転手に知らせます。料金は近距離で約B20~、遠距離の場合は要交渉です。
9.その他
タイらしい乗り物として人気なのがトゥクトゥク。オート三輪車に客席を付けたもので、バンコクをはじめさまざまな都市で走っています。バンコクでは近年、観光客向けの乗り物になりつつあるようです。また、バイクの後部座席に乗客を乗せるバイクタクシーもあり、こちらは国内各都市でおもに地元の人が活用。いずれも料金は交渉制です。

 

プーケット国際空港プーケット国際空港
メーター制タクシーメーター制タクシー
タイ国内の鉄道タイ国内の鉄道
BTS(スカイトレイン)BTS(スカイトレイン)
バンコクの路線バスバンコクの路線バス
気分爽快なトゥクトゥク気分爽快なトゥクトゥク
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