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インドネシア

バリ州の文化的景観:トリヒタナラナの精神を象徴するスバックの水利システム

”トリヒタカラナ(Tri Hita Karana)”というバリ・ヒンドゥー教哲学を表現したバリ島伝統の水利システム「スバック(Subak)」によって維持されている、タマン・アユン寺院を含む19,500ヘクタールに及ぶ以下の5つの棚田地域。

・バトゥ-ル湖
・ウルン・ダヌ・バトゥ-ル寺院
・ペクリサン川流域のスバック(棚田)の景観
・バトゥカウ山保護地区スバック(棚田)の景観
・タマン・アユン寺院

「スバック」は水路や柵で寺院に集められた水を分け合う水利システムで9世紀から継承されてきました。中でも18世紀王家の寺院タマン・アユン寺院の景観は、最も大きく構造的にも印象的な景観です。この“スバック/Subak”は“Tri Hita Karana / トリヒタカラナ”というバリ・ヒンドゥー教の哲学的コンセプト、すなわち、神、人、自然の調和をもたらす宇宙観を反映しています。この哲学は2000年以上前にバリとインドの文化的交流の中から生まれ、これによってバリ島の景観が成形されました。スバックの民主的で平等な農耕手法は、人口密度が高いこの地域にあって、インドネシアの中で最も多くの実りをバリの稲作農家の人々にもたらし続けています。

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